閲覧者にマイニングをさせるコインハイブ(Coinhive)使用者が摘発。問題とその背景

ごあいさつ

どうも、ふーらいです。

久しぶりに、仮想通貨関連でHOTなニュースが上がってきました。

警察庁によりますと、ホームページを閲覧しただけでそのパソコンが本人の同意のないまま、仮想通貨を獲得するための「マイニング」と呼ばれるネット上の作業に違法に利用されているとして、神奈川や宮城、それに埼玉など全国10の警察で16人が検挙されています。

仮想通貨獲得するための「マイニング」全国で摘発 議論呼ぶ|NHKニュース

サイトを閲覧した人のマシンでマイニングをしたとして、なんと16人が検挙。うち3人が逮捕というニュース。

今回の件は仮想通貨の値段がどうこうではなく、サイトやブログを運営している人にとって衝撃的な内容でした。以下、具体的に書いていきます。

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マイニング? コインハイブとは?

マイニング

まず、マイニングとは何かを簡単に言うと、パソコンやスマホなどのコンピュータのパワーを使って、仮想通貨を増やすことです。

仮想通貨は大量のデータをやり取りしています。その計算がとても大変なので、他の人のコンピュータに計算を手伝ってもらうことで成り立っています。

しかし、何の報酬もないのに手伝う人はなかなかいません。そこで、手伝ってくれた人には少額の仮想通貨が支払われます。これをマイニングと言います。

今回問題となっているコインハイブ(Coinhive)とは、サイトやブログに貼り付けることで閲覧している人にマイニングをさせ、その報酬を貼り付けた側が受け取るスクリプトです。

マイニングは結構なパワーを使うため、コンピュータの性能によっては他の作業が極端に重くなったり、マシンが熱くなる、電気代が上がるなどの問題が起こることがあります。

さらにコインハイブは閲覧している人から同意がなくとも問答無用で作動します。

……こう話すと「そりゃダメだろ」って感じなんですが、コレには致命的な問題があります。

これがダメなら最終的には広告も全部ダメにならない?

ダメにされちゃう

そもそも、広告を表示する時点で不要なパワー使わせちゃってますよね?

特にスマホで見る場合は、通信量に月単位で制限がかかっている場合がほとんど。広告を読み込んだ分は通信量にかかってしまうため、これもアウトと言われればアウトでは?

コインハイブを設置した人がお金目的であるように、私のように広告を貼り付けている人も動機は同じです。アプローチの仕方が違っただけ。

それに、閲覧している人から同意を得ているかという点も引っかかります。当ブログではプライバシーポリシーも掲載はしていますが、能動的に同意までは得ていません。

一応、警察庁はこの件に付いてちゃんと触れてくれてはいるのですが……

警察庁は、「ホームページの閲覧者が知らない間に無断で『マイニング』させられることに社会的コンセンサスがあるとは言えない。当たり前のこととして社会一般が受け入れているネット広告とは状況が違う」としています。

仮想通貨獲得するための「マイニング」全国で摘発 議論呼ぶ|NHKニュース

この「当たり前のこととして社会一般が受け入れている」という文言。

社会一般が受け入れてなかったらNGってことですよね? 「広告なんて受け入れられない!」って人が多数現れたらどうするつもりなんでしょうか。

それに、コインハイブは今まで存在しなかった新しい手法なので「社会一般が受け入れている」ワケないんですよ。この理屈が通るなら、すべての新しい試みはNGになっちゃいます。

この問題に詳しい平野敬弁護士は「ホームページなどの閲覧履歴をもとに配信されるインターネット広告も、閲覧者の同意はえておらず、マイニングをさせるプログラムだけ悪者にされている。法律の解釈が定まっていない中で、警察の一方的な捜査が行われているのが現状で、明確な基準を作るべきだ」と指摘しています。

仮想通貨獲得するための「マイニング」全国で摘発 議論呼ぶ|NHKニュース

専門家のご指摘のとおりで、明確な基準がありません。「社会一般が受け入れているか」なんて曖昧な基準ではそのうち、アレもダメ、コレもダメになりかねません。

こうなると、個人で運営しているサイトやブログの管理人たちは、ちょっとした広告やスクリプトの貼り付けすら怖くてできなくなってしまいます。

違法かどうか微妙なのにいきなり警察がやってくる

それはさすがに酷いと思う

摘発され、氏名が公開される……摘発された16人のうち3人にいたっては逮捕です。それくらいの悪事なら、まず警告が必要でしょう。

「他人のマシンを使ってマイニングする行為はダメ、その理由は――」

と、キチンと根拠も示した上で警告し、それでもなお止めない対象者に対して警察が動く、と言うのなら分かるのですが……

あと、何よりなんですけど。これコインハイブの作者はどうなるんだろう。スクリプト貼り付けた人はアウトで、配布した人がセーフってメチャクチャやで!

でもやっぱマイニングはダメじゃね?

でもやっぱダメ派

とまぁ、散々語っておきながらなんですが。やっぱりマイニングはやり過ぎじゃないかなぁというのが私の見解です。

見ている人たちのコンピュータのスペックが定かではないのにマイニングのために負荷をかけてしまうのは、広告などとは意味が違う。

広告は多くの人にとってはウザいだけかもしれませんが、ふっと見た時にそれが欲しい人、手にとってみようと思う人にとっては新しい出会いや発見になる可能性があります。

そういう場を提供できた結果として、運営している人にお金が発生する仕組みです。

でもマイニングって、見ている側には一切メリットがないじゃないですか。広告のように、表示されてるから仕方ないなって納得感もありません。

確かに、新しい技術です。でも――

免罪符じゃないよ

「新しい技術」って免罪符じゃないですよ?

その新技術の結果として、見る人に明らかな悪影響が出る、しかも見る側の利益ゼロ、認知もほぼされていない手法でお金を稼ぐのって、ちょっと暴力的だと感じます。

さすがにいきなり警察が来るのはやり過ぎだと思いますが、だからといって「警察は古い」とか「技術発展の妨害だ」とか、そんなことを言える立場なんでしょうか。

あと「これ規制するなら動画広告も規制しろ」という意見に関しては、重いヤツやマウスオーバータイプ、延々と追いかけて表示してくるヤツとか全部規制していい派です。

広告貼ってる私が言うと説得力がないかもしれませんが……でも言う。アレはウザいよ! ウザいと余計に嫌われるしで、広告出す側もメリットがありません。

アフィリエイトをはじめとする広告業って、

  • 業者:広告が出せて嬉しい
  • 広告載せる人:広告見てもらって報酬があって嬉しい
  • 閲覧している人:自分の欲しいモノに出会えて嬉しい

ってな感じのwin-win-winな関係が大事です。なので、ウザい広告というのは全員の敵とも言えるんですよ。嫌っているのは閲覧者だけじゃないんです。

ただ再度言いますが、曖昧な基準では困ります。

重くなったりフリーズしたらNGと言うのであれば、今からWindows MEでネットサーフィンしたらWebサービスほぼ全部NGになるからな!?

実は収益的には全然おいしくない

収益

このコインハイブを始めとする、閲覧する人のコンピュータを利用したマイニングですが、実は収益としてはかなり微妙な値です。

いくらか内容を公開しているブログを見てみたところ、だいたいGoogle AdSenseの1/10程度しか収益が出ていません。

AdSenseだけでは生活が成り立たないというのは、広告を扱ったことがある人ならよくご存知のハズ。その1/10程度では現状、置いたところで小銭にもならないレベルです。

ではなぜ、そんな大して儲かりもしない、法律的な扱いもハッキリとしないスクリプトを使うのかと言うと、これは運営者サイド特有の事情があります。

サイトやブログ運営者特有の事情とは

お仕事事情

サイトを運営している人は私も含め、多くの人に見てもらえるように個人の知識や活動をフル動員して更新をし、その結果として広告収入を得ています。

ところが最近、会社が事業として、こういった素晴らしい個人サイトそっくりにページを作り、個人サイトを検索から蹴落として収入もろとも掻っ攫うケースが多くなりました。

少し前には、GameWithという大手がゲーム攻略記事でやらかして話題になりました。

攻略サイト大手が「丸パクリ」 「元記事」会社の指摘に「問題なし」一転、謝罪|J-CASTニュース

アフィリエイトなどの広告で儲かる案件を個人が見つけると、それを企業が真似をして、会社レベルでゴッソリ持っていってしまうんですね。

Google AdSenseの場合はアクセスさえあれば収益があるのでまだマシですが、世界規模で作られたさまざまな規約を厳守する必要があり、なんでもポンポンとは作れません。

こうした背景から、運営者としては広告に頼らない新しい収入源が必要となっています。そこに現れたのがコインハイブ。他人のマシンでマイニングという方法だったワケです。

それを、警察が事前の告知もなく潰しに来た――運営者側の視点から見れば、個人サイトの収入なんて全部潰しちゃえという悪意に見えてしまうのも、無理はないと思います。

そんなことができるなら、なぜ個人の発想や文章を似せて作る企業は罰せられないのでしょうか。「あなたのPCがハッキングされています」のクソ広告業者はどうなの?

今回の件がいろんな波紋を呼んでいるのは、こうした運営側の苛立ちも背景にあります。もちろん、あくまで問題の本質は法の解釈ですが。

まとめ:感謝と謝罪

まとめ

私もブログをやって7ヶ月ほど経過し、広告の収入でサーバー代が払えるレベルのお金をいただいています。それ自体は凄くありがたいです。

でも同時に、申し訳ない気持ちもあります。ブログを見る人にとって広告という存在は、ハッキリ言ってしまえば不要なモノですよ。

それを、こちらの都合で付けています。これに関しては本当に申し訳なく思っています。運営者も人なので、やはり収入がないと続けるのが難しいというのが現状です。

これからも記事を書いて更新はしていきたいですが、運営側のお財布事情や、企業の強引な参入の仕方にはもっとメスが入って欲しいと思います。

 

以上だ! また会おう!!

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