皆様、こんにちは! 自称「ただの魔法好き」の、しきりんです。
今回は「創作上における『銃』が強過ぎる問題」について、また、「創作上で『銃』を自然に使う為」にはどうすれば良いか、自分の考えを語ろうと思います。
※この記事は同じテーマで書いた過去の記事の改良版です
創作上における「銃」が強過ぎる!
▲それは銃じゃねぇ!
強い強いとは言いますが、では、具体的にどう強いのか。それについて解説していきます。
必要の無い「技量」
一番致命的な事項です。何も知らない子供でも引き金を引けば簡単に発砲出来てしまう銃はあまりにも手軽過ぎる力です。
「誰でも簡単に使えてしまう力」が存在するのであれば必然的にそれさえあれば良くなるので、他の武器の必要性が無くなります。後述でも触れますが、ナイフや剣などの射程が短い武器は要らないものになってしまいます。
簡単に出せる「殺傷力」
人間であれば身体の何処に当たっても致命傷になる銃の殺傷力は単純に脅威です。先述の手軽さが合わさるともう手に負えません。
優秀な「射程」
銃の種類によって射程は大きく変わりますが、ハンドガンタイプのものであれば大体5メートルくらいの有効射程を持ちます(命中精度を考慮した射程です)。剣は当然のこと、長柄武器である槍でも届かないその射程は純粋な強みです。
ファンタジー創作では忘れられがちですが、人間は身体の何処でも怪我をすれば確実に動きが鈍ります。「如何に早く相手を傷つけるか」という点において射程は最も重要な事項になります。
便利な「携帯性」
武器で殺傷力を追求すると、どうしても武器本体が巨大化してしまいがちです。大きくなるとその分、重量も増して持ち運びに困ることが多くなります。
一方の銃は手に収まる程度の大きさです。重量も片手で持てる程度に軽量。これが弱いはずがない。
この都合で同じく携帯性を追求している短剣は要らなくなってしまいます。
強過ぎる「銃」を何とかして使いたい!
銃は「誰でも簡単に相手を殺傷出来てしまう」とんでも武器なのです。剣などの近接武器に出番など無い。もう全部お前一人で良いんじゃないかな。
しかし、です。
「剣も魔法も銃も全部、創作作品に使いたい!」
では、それを可能とする為にはどうすれば良いか。それを真面目に考えました。
銃に「制限(弱点)」を設定する
強過ぎる銃を程よく弱体化することで剣や魔法と同じように扱える環境にします。剣や魔法の強化を選ばなかった理由については後述で解説します。
弾の装填(リロード)に時間を要する
弾の装填(リロード)に時間を要すると必ず隙が生まれます。この隙を他の武器や魔法などでカバーすることによって銃以外の武器や魔法の必要性を作ります。この必要性により、剣や魔法などの存在を両立させることが出来ます。
使用者を制限
銃の使用者を「特定の技術や資格を持つ者のみ」などと限定することで銃を「誰でも簡単に使える力」とはしません。所持自体が限定的であれば他の武器や魔法を選ぶ余地が生まれます。よって、剣や魔法などの存在を両立させることが出来ます。
弾を制限
「弾の調達が困難」あるいは「弾数が多くない」などの制限によって銃の使用機会を減らします。回数制限を作ることで切り札的な表現も可能です。
必然的に長期戦は不向きになるので、それらの対応も考えるのであれば、他の武器や魔法も選択肢に入ります。剣や魔法などの存在の両立はもちろん、キャラ付けにもなります。
殺傷力を無くす
「魔法を無効化する」などの特殊な効果を持つ代わりに本来あるべきはずの殺傷力を無くします。主力武器としては使いにくくなりますが、独特な射撃武器が誕生します。このタイプの銃は主力武器にならない可能性が高いので、主力武器として他の武器や魔法が必然的に存在するでしょう。
剣や魔法の強化を選ばなかった理由
剣などの武器は全てにおいて銃に劣ってしまいます。どの武器もある程度の技量が必要ですし、相手の防具などによって殺傷力は大きく変わってしまいますし、弓以外で銃より優秀な射程は無いですし、強い武器ほど携帯性がなくなります。
魔法で武器を強化するのであれば、そもそも武器を媒体にせずに魔法そのものを使ってしまった方が早い可能性があります。
その魔法は内容にもよりますが、多くの場合において銃よりも長い射程と高い殺傷力を持ちます。作品によっては魔法の使用者が限定されていたり、高い技量を求められているかもしれませんが、それは銃の使用者も同じ可能性があります。
さて、その魔法ですが、使い方によっては銃の存在を許しません。
火の魔法で銃の弾を溶かせるとして、そうであれば、その火の魔法は銃の弾に使うよりも銃を使う本人に直接使う方が手っ取り早い上に効果的です。防御系の魔法で銃の弾をはじけるとして、そうであれば、その魔法を銃を扱う本人に直接ぶつけてしまえば攻撃にも妨害にもなります。
魔法もまた銃と同じく強いのです。
仮に魔法より強い銃が存在したとして、魔法に勝てる銃は殺傷力がとんでもないことになります。どんな魔法でも撃ち抜く銃はどんな威力になるのでしょうね!?
魔法については作品によって制限が違うと思われるので、銃と共にバランスを調整するとより両立が可能になるかもしれません。
さいごに
剣や魔法と同じく銃もまた独特な魅力を持ちます。皆様の豊かな想像力で創作上に「良い銃」を誕生させましょう!
この度は最後まで読んで下さり本当にありがとうございました!