【2023年FANBOX記事】境界知能者(ギリ健)を探すために、インターネットは悪意で満ちる【スパム / お金配り】

※こちらの記事は2023年にFANBOXで支援者限定の記事になっていたものを、若干マイルドにしてブログに移動させたものです。ブログ向けではないので少々トゲがあります。この点を了承してくれる方のみ、続きへどうぞ。

下記を読んでいると、より読みやすい文章です。時間がないけど今回のを読みたいという人は「広告単価は閲覧者(視聴者)がアホであるほど高くなる」という私の主観だけ知っておいて貰えれば。

【2023年FANBOX記事】ネット検索がゴミまみれになる理由は、ゴミな方がアホが広告クリックして儲かるから
今だとAIでまだマシ(良いとは言ってない
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スパムメールは格安で買える宝くじ

一度でもスパムメールが届けば最後、さまざまなスパムがメールボックスにブチ込まれます。私の場合はブログの問い合わせや、もっと前だと自営業で完全公開して使っていた時期もあり、それはまぁ多種多様なスパムが届きます。試しに、今ちょっとSS撮ってみました。こんな感じです。

多くの人は、よくもまぁこんな誰も引っかからないモノをBOT使って送ってくるもんだ、と思うでしょう。実際、このようなスパムメールに返信する件数は1250万分の1とカリフォルニア大学の科学者が発表したデータがあります。
https://www.techradar.com/news/internet/computing/spam-gets-1-response-per-12-500-000-emails-483381
つまり1通のスパムが返信される確率は0.000008%。一昔のMMOでもありえない低確率です。しかもこの記事は2008年に書かれており、スパムへの対応の共有がほぼ完了している2023年現在、この数値はさらに低くなっている可能性があります。
それでも、スパムメールはなくなりません。総務省が公表している「電気通信事業者10社の全受信メール数と迷惑メール数の割合」、執筆現在最新の2022年9月のデータを見ると、日本のみかつ10社に限ったデータであるにも関わらず、1日約4億9千万(30日で約147億!)の迷惑メールを受信しており、全メールの35.4%が迷惑メールとなっています。
何故無くならないかと言えばシンプルで、儲かるからです。儲からないなら、誰もこんなクソくだらないメール量産BOTとか動かしません。では、何故儲かるのか。
引っかかる人がいるからです。
1250万分の1であろうとも、当たりさえすれば大金を入手出来ます。どうかこのスパムが、未だに知識のない人や、不安など焦燥感から払ってしまう人に当たってくれますように! ってこと。悪質な宝くじやね……
しかもインターネットを使わない人の方が少なくなった昨今、こういった手口に耐性を持たない人の割合は減っても、総人口が減っているとは言い難いのが現状。とにかく送れる対象を見つけては送りまくることで、耐性のない人を探しているのです。
これはスパムメールの話ですが、この手の方法はインターネットでは日常レベルで見つけられます。不安を煽る広告、大儲けする手段を教えるLINEアカウント、スマホに挿すだけで儲かる諭吉ケーブルなど、話題に欠きません。
「諭吉ケーブル」で1万円ザクザク? 謎の商品に申し込んでみると...
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引っかかるハズのない、本当にアホみたいな話に引っかかるアホな人を探すために。今日もインターネットは悪意に満ちています。

境界知能者を探し出すマネーゲーム

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境界知能者とは、IQが70~84の人のことです。知的障害者(IQ69以下)ではないが、健常者(IQ85以上)として生活するには適応しづらく、かといって生活が出来ないほどではないため支援対象にもなりにくい……ネットではよく「ギリ健」(ギリギリ健常者)と呼ばれます。
彼らにとって、健常者の常識や当たり前は重く苦しいものになりがちです。スパムを鵜呑みにしてしまう人も存在します。スパムを信じてしまう人や、ウソだと分かっていながら反応してしまう人、不安で連絡を取ってしまう人がいるのです。
そもそも、7人に1人は境界知能であると言われています。小学校40人のクラスであれば、5~6人は該当することに。こうやって記事を書いている私も、知能検査で通常と判定されているものの、似た強い特性をいくつか保有(予想外のことに異常に戸惑う、作業を素早く行うことが苦手など)しており、他人事とは到底思えません。
(大体、普通の人は専門家の元で、2時間以上かかるガチの知能検査を受けません。受ける機会と理由がないからです。はい。察していただけると助かります)
昔であれば単純作業の労働を選んだり、無言だが手先の優れた職人になったりで、誰かのサポート(介護や配慮というのではなく、面倒見の良い人に生活の面倒を見てもらいつつ、労働力として使ってもらう関係性)の元で生活をしていた人達です。学校で「天然」とか言われながら可愛く愛されるような子も、ここに含まれていたように感じます。
インターネットはそういう人に直接、悪意ある情報を届けることが出来ます。今までであれば、面倒を見ている人が判断して、勝手に捨てていた情報も……
確かに、個人情報だとか人権だとかを考えれば、ひとりひとりが自分で情報を得て、判断して行動するのが理想です。そして、判断能力を持っていないと専門家に診断される人は後見制度により、その決定権を信頼出来る他者に委ねることが可能です。
成年後見はやわかり |厚生労働省
成年後見制度とは、知的障害・精神障害・認知症などによってひとりで決めることに不安や心配のある人が、いろいろな契約や手続をする際にお手伝いする制度です。
嫌な言い方をすると、判断能力を持たない人を騙してお金を取ろうとしても、無効にされる可能性があります。直接現金を奪うなどはどうしようもありませんが、契約者に不利益な契約を結ぶ程度だと、それを知った別の人にあっさりキャンセルされます。特に会社でこの手のやり口を実行するとSNSで晒されたり、訴訟に発展する可能性もあり、リスクが高いです。
ただ、この判断能力。現在は知的障害、精神障害、認知症などが認められる必要があります。境界知能など「判断がし難い」程度では使えません。後見制度は契約や金銭管理等に限定しているとはいえ、事実上の権利剥奪に該当する強い効力があり、そうポンポン使って良い制度でもありません。
そこで、現在の悪意を持つ人々の狙いは境界知能者なのです。生活は不便だが何とかこなしている、権利はちゃんとある、しかし判断能力に問題が無いとは言えない……今までであれば両親や夫、妻、子どもといった家族や、世話好きな人、ちょっとお節介なご近所さん、一癖ある社長などに守られていた、IQ以外には何も問題のない善良な人を探し、搾り取ろうとしています。
元々が悪意なので、コレを言うのは違うのかもしれないんですが……本当に、ドス黒い悪だと思います。良心が一切無いと出来ないんよ、こんなこと。ああいや、悪意に良心とか言うのはおかしいんやけど。でも、そう言いたくなるんや。生きづらい中で必死に生きている人間を『カモ』と思える神経はさ。理解したくねーよ……
個人的にはスシローペロペロ事件などもこの手と同じ臭いを感じますが、今回はそれを掘ると主旨が逸れるので触れません。
唯一の対処方法はインターネットに触れさせないことですが……今の世ではそれが難しいのは言わずもがな。
そして、今はもうスパムってのも古いような気が。

スパムメールより効率的に炙り出す手段

試しに、Twitterで「副業」と検索してみてください。

ご覧のように、インターネット悪意の煮付けが食べられます。
もっとアッサリ目がご所望なら「返済」なんてストレートな単語がオススメ。札束素材に困りません。サッパリした味わいで、下へのスクロールも捗ります。

逆にこってりさせたい時は、ちょっぴり変化球を投げましょう。「せどり」とかどうですか? 意識が高すぎて天にも昇りそうな濃厚な味わいです。

……はい、言いたいことはもう分かったと思うのですが。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる戦法より、お金を見せたら飛びつく人だけをターゲットにした方が、命中率が格段に向上します。しかも、わざわざSNSでこんな単語を検索する人は、私のようなインターネットを玩具にしている人以外は何かしら、検索した単語に興味関心があるということです。「副業」を調べる人は副業に興味があるし、「返済」を調べる人は返済に興味があります。
「返済」に興味がある人……すでに心理的には弱っているし、焦っていると推測出来ますよね。
ホイホイです。弱者を疑似餌で集めて、まとめて捕獲する手法です。お金配り系アカウントに注意せよと言われるのは、その手の情報に飛びつく人は弱者認定され、個人情報を悪意ある人に共有されてしまうからです。RTしただけでアカウント乗っ取りなどには発展しませんが、少なくともRTした人は「この手の情報を見てRTするアカウント」として認識され、より高度で悪質な情報に晒される危険があります。
——
「またこんなアホな情報で、アホを釣ろうとしているなぁ」と思う時、その悪意は貴方には向けられていません。貴方に向けているように見えますが、違います。
貴方の後ろにいる弱い、けれど、守りたい人へ――
――もしそんな気配を感じたら、守ってあげること。それが、私たちに唯一出来る対処法だと思います。自分の周囲くらい、優しいインターネットでありたいね。

あとがき(2026年4月)

まだTwitterの頃かぁ(遠い目

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