なぜ『自由には責任が伴う』のかは、たった一言で説明が付く

どうも。最近Vtuberになりました、ふーらいです。

この記事はpixivFANBOXで先行公開していた記事を、読みやすくマイルドにしたものです。過激で読みにくい原文はこちらから。

この言葉、元はフロイトの引用だとか、そのフロイトがサルトルの『自由の刑』を彼なりに説明したのだとか、アメリカの劇作家バーナード・ショウの言葉だとか……意外にも諸説あるようです。全然知りませんでした。

人生で一度は聞いたことがあると思います。『自由には責任が伴う』。

ところが「責任が伴う時点で自由ではない」という少し若さを感じる意見や「責任を取るからこそ自由が得られる」とビジネス系が説いていたり「要するに自己責任ってこと」と若干ズラして分かりやすくしてしまっている例などを、最近見たり聞いたりしまして。

これらの認識は私の考えるニュアンスと異なるなぁと感じたので、簡単にバッサリといきます。

なぜ『自由には責任が伴う』のか? それはですね――

 

 

自分が自由なら相手も自由だから
終わり! 閉廷!
以上! みんな解散!!

 

あ、はい。ちゃんと掘り下げますから! ちょ、石を投げないで!

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2つの相反する自由は両立できない

例えば、貴方の前にAさんと、美味しいお菓子があるとしましょう。

貴方はこのお菓子が大好きで、今まさにハラペコです。このお菓子を食べるという自由を行使したい。でも、Aさんもこのお菓子が大好きです。ついでにハラペコです。

この時、貴方の自由を優先するならお菓子は貴方のモノです。しかしそうすると、Aさんの自由は侵害されてしまいます。かといってAさんを優先すれば、今度は貴方の自由が侵害されます。

ふたりが平等な存在である以上、どちらかを優先させることはできません。お互いが納得する結果にするためには、歩み寄りが必要となります。

この場でじゃんけんをして、勝った方がお菓子を得るという取り決めを行い、勝負をする。ふたつに割れるお菓子であれば、なるべく真ん中から割ってふたりで食べることもできます。

取っ組み合いのケンカを始めて有無を言わさず食べる手もありますが、この文章を読んでいる人がお菓子でそれをすることは無いでしょう。無いよね?

もし、じゃんけんをして負けたのにも関わらず、問答無用でお菓子を食べれば批難されます。取り決めを破って相手の自由を侵害したからです。

これが『責任』です。

今回のお菓子の件であれば「あいつはルールを守らないヤツだ」と言いふらされたり、大人や先生のような立場の人物から叱責されたりするでしょう。

もっと大きな金銭問題などであれば犯罪となり、拘束されてしまうかもしれません。

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責任が伴わなければ、自由は成立しない

お互いに平等な権利を持っている状態。その中で自分が自由であるならば、相手も自由です。しかし、自由というのは相反した場合に両立できません。

そこで、私たちは自分の自由と相手の自由をお互いに認めつつ、譲歩できる部分を見極めながら、お互いがある程度納得できるラインを探ることになります。

そこに100があるとして、それを50:50にするのか、自分は相手ほどは必要じゃないのでと30:70くらいにするか、前回譲ってあげたんだし今回は65:35にして欲しいとか。

そういうやり取りをして「完全な自由ではないが、お互いに納得できるレベルの自由を得る」というのが、平等で自由な関係には必要不可欠な交渉です。

そして、この交渉を可能にするのが責任です。

もし責任が存在しないのであれば、欲しいと思った時点でそれを手に入れ、文句を言いそうな人間を武力で排除すれば良いだけですよね。まさに北斗の拳。ヒャッハーです。

冒頭の話に戻すと「責任が伴う時点で自由ではない」というのはつまり、相手を尊重せず奪いたい放題がしたいということです。権力者になってください。

「責任を取るからこそ自由が得られる」というのは、ビジネスの世界ではそういう認識もひとつの考えだとは思いますが『自由には責任が伴う』という言葉が指す、お互いの自由を尊重するために必要な概念を指す意味とは根本的に異なります。使う場所が違う。

「要するに自己責任ってこと」という要約は、結論としては確かにひとつの解なのですが、この言葉は括りが大きすぎて本質を突いていないと思います。

大体、この世の大抵は自己責任って言えば結論になってしまうんですよ。

私的には「責任が伴わなければ、自由は成立しない」が正解ではないかと。

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親から教わった

思えばこの言葉の意味、私が聞いたのか親が唐突に言ったのかは分かりませんが、両親に教えられた記憶があります。当時は自己責任的な意味で教えられましたが、要約すると

「自由にしていいけど相手を傷付けたら責任を取らなきゃいけない。まぁ子どもは責任取れないから親が取るんやけどなガハハ」

みたいな内容でした。今回の記事は親の教えを、相応の大人になった自分が、自分の経験を混ぜて咀嚼し文章に起こしてみたって感じです。

いやほら、最近はすぐ毒親だとか親ガチャだとかって刺激的な言葉が飛び交うからさ。こういう良い影響を貰ってるパターンも言わないとフェアじゃないと感じるんですよ私。

親が人間的に完璧なワケないかんね。褒めて伸ばせ(?)

 

以上だ! また会おう!!

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