今でも、ときどき調子は悪くなります。ふーらいです。
前回の記事、多くの反響をいただきました。ありがとうございます。
実践してます! という人もいました。病んでいる時の対処法は人によって違いますが、こういう共感は嬉しいですね。
相変わらず、私もまだまだ調子が悪い日はあります。
それでも一応、仕事もしてるし、こうしてブログも書いています。ゲームもするしね! ネットラジオもしてるし!
どうやって、調子の悪い自分をコントロールするのか。結構聞かれたことがあったので、今回は「どうやって安定して自炊してたの?」と聞かれた時の、私なりの答えを書いておきます。
自炊を意識するということは、調子は上向き
「自炊をしてみよう!」とか「料理しなきゃ!」とか、そういった感情になる時って、少なからず調子は上向きであることがほとんどです。
もし療養中の方でしたら、本当におめでとうございます。ここまで回復するまでの長い暗闇の時間は、とても辛かったと思います。
ただ、こういった流れで自炊を始めようという際には、注意も必要です。
上向きの時は、バリバリとまでは言いませんが結構動けてしまうので、その状態をベースに行動計画を考えてしまいます。
具体的に言うと、たとえばスーパーで3日分の買い物をするとしましょう。
すると、まず今日の晩御飯はコレとコレを調理してアレを作って、翌日は朝はコレで――
自炊を意識すると、今まで食べていたレトルトやお惣菜、コンビニ弁当などが急に高く感じるようになります。
コンビニ弁当を仮に3食食べれば、1食400円としても1,200円。お茶をペットボトルで買えば、安いのを選んでも1本98円。
一方、自炊なら1000円もあれば2日分のカレー作れますからね。お茶なんて2リットルで50円もしません。
だからますます、自炊したくなってきます。
今までの出費も抑えられるし万々歳じゃないかー! と。
分かります。私もそうでしたから、よーく分かるんです。だからこそ、言えます。
この想定のまま、つまり毎日料理することを前提にするのは非常にキツいです。
なぜなら、調子の悪い日が想定されていないからです。
調子の悪い日を想定しておく
これが一番重要です
うつ病を始めとした精神疾患はもちろん、その手前のような状態というのは、日々の調子が変動します。
自炊してみようという状態まで回復している人も、ある日どういうワケか調子が下がることがあります。
こればっかりは様々な要因が複雑に絡んでいることが多く、原因の特定は困難です。
単純な理由では「雨が降っていた」とか「緊張するイベントがあった」などですが、別に雨も降ってないしこれといったイベントもないのに、なぜか今ひとつ……なんてのは、よくあります。あるある探検隊ネタです。
そうなると、先の例でいくと初日の晩御飯くらいは想定通り料理ができるかもしれませんが、翌日はその疲れもあってグッタリしてしまうかもしれません。
しかし、食材は買ってしまっています。
このまま朝からグッタリしていたら、その食材を別のタイミングで調理しないといけません。
しかし昼は昼で用意してあるワケで、じゃあこの朝の分は朝に食べるほかありません。
そうして無理矢理、頑張って動いて――
こうして調子はますます悪くなってしまいます。
せっかく上向きだった気分を下げる要因を、自ら作り出してしまう。
ですので! こうならないよう、まずは予定の段階から組み方を変えましょう。
足の早いor冷凍できない食材はなるべく控える
基本的には作ることが望ましいですが、調子が悪くて作れない日が出ることを想定し、なるべく足の早い、かつ冷凍保存できない食材はあまり使わないようにしましょう。
これに当てはまるのは、葉物の野菜、レバーなどの内臓類、調理済みでない(内臓を取っていない)魚などです。
これらのほとんどの食材も、焼くか茹でるかすれば冷凍して保存することも可能ですが、一度火を通す手間が必要です。
これらを避けておくとですね「ダメだ! 今日は無理!」ってなった瞬間に、
食材を即冷凍庫に放り込めば、それでその日はいったん解決
なんですよ!
また別の調子の良い日に、解凍して使えばいいだけです。
逆に向いているのは、保存期間が長いものや、冷凍保存が簡単なものがいいです。
保存期間が長いのは根菜、キノコ類、卵などですね。1週間くらいへっちゃらです。
冷凍保存が簡単なのは肉類や魚の干物。とりあえず冷凍庫にドーン! で解決します。
消費期限ギリギリの時でも1週間、余裕もって入れたら1ヶ月くらい余裕です。
包丁を使う食材も少なめに
包丁とまな板使うのって、結構面倒なんですよねぇ……
集中力を欠いた状態だと、ケガにも繋がります。
「ちょっときんぴら作ったろ!」とか「トンカツにキャベツ添えたろ!」なんて理由で野菜をまるごと買ってきたり「調理済みより安いから、この魚捌いたろ!」とかやると、手間に絶望することがあります。
野菜の千切りは時間も労力もかなりかかりますし、魚は種類によっては難易度が高いです。
さらに皮などの食べられない部分は、生ゴミで処理する必要があります。
魚の内臓などもそうですね。小さな袋に分けて捨てるのが基本ですが、たまたま袋に穴空いてたりすると悲惨なことに……
全部を全部切らない食材にすることはないですが、最初は少なめにしましょう。
使える食材は限られますが、最近のスーパーでは野菜炒めなどの調理目的で、すでに食べやすい大きさに切ってある食材もあります。
確かに切る手間の分多少値段が高いですが、それでも料理しないよりは安く仕上がります。
作る労力を最初は少なめにしておき、よりできるようになってきたら、全て自分で切る食材に置き換えて構いません。
作れない日用にインスタント系を用意
カップラーメンが一番分かりやすいですが、レンジでチンするだけのもいいですね。缶詰なんかもGood!
とにかく!
ほぼ何もしなくても、口に運べるものも用意しておきましょう。
これらはほとんどが日持ちするので、多めに買っておいても捨てることにはなりません。
特に、袋入りのラーメンや缶詰は保存食としても優秀です。
買ったら災害用の避難袋に入れておき、食べるときに古い方から食べておけば、備蓄食料を確保しつつ、何も食べられない事態も避けられます。
これなら、気力がゼロで外食に行く気力すらなくても、何とか家だけで食事の部分は解消できます。ご飯が食べられるだけでも、調子の悪化はかなり防げます。
買い方としては、台風が来る前日の買い物くらいに考えておくといいです。
自炊用の食材も買いますが、しばらく買い物に行けないことや、うまく動けない時のことも考えて購入するイメージですね。
とにかく楽に! 逃げ場を用意して心理的負担を軽くして、続けよう!
続けると、身体的にも精神的にも慣れてきます。
まるで筋トレで筋肉を付けるかのように、最初は大変だったことも、続けていればだんだん楽にできるようになっていきますよ。
まとめ
- 自炊しようと思うことが前向きな証!
- 足の早い食材と手間のかかる食材は少なめに!
- カップラーメンなど、即席で食べれる保存食も活用しよう!
- とにかく、逃げ道を用意して心理的な負担を軽減!
余力がある時にはしっかりと作り、厳しい時には甘やかしつつ、自炊を続けていくこと。
続けていくことは自信と力になります。心を折らないように、ゆっくりと生活を送ることが大切です。
それは、本当にゆっくりな歩き方かもしれません。もっと早く治りたい、慣れたいと思うのが人です。その気持ち自体は、何も間違ってはいません。
しかし、焦れば焦るほどに、心は疲れてしまいます。
「急がば回れ」――ゆっくり着実に進む限り、前進し続けることができるのですから。
以上だ! また会おう!!