どうも、人生後ろ向きに考えがちな、ふーらいです。
世の中、プラス思考やポジティブ思考が大切だとよく言われます。
でも、私なんかは根っからのネガティブ思考マンなので、そう言われてもなかなか直すのは難しいです。そういう人、私に限らず結構いると思います。
このことについて最近考えたんですけど、ネガティブ思考寄りな人は、ポジティブ側に寄せようと無理をすると、かえって症状が悪化する気がして仕方ないんですよ。
ポジティブ民とネガティブ民
あえて、ポジティブ思考が強い人を「ポジティブ民」、私みたいなネガティブ思考が強い人を「ネガティブ民」と呼ぶことにします。どうも、ネガティブ民です。
自己啓発を目的とした本や文章のほとんどが、物事をポジティブに捉えることを推奨していますよね。
だいたい、世の中ってネガティブなことがいっぱいなんですよ。だから、ポジティブ民でも普通にしていると、ネガティブな発想になってしまうんです。
しかし、そこをポジティブに切り替えができるのがポジティブ民です。つまり「ポジティブに考えようぜ!」と言われて「せやな!」ってなれる人は、ポジティブ民です。
これに対し「いや、そうは言っても現実問題、コレとアレっていう問題点を解消するには、まずは……」とか考えちゃう人がネガティブ民。先に理屈が出ちゃう人ですね。
自己啓発本や文章は、ポジティブ民向けが多い
さて、このふたつの民が、同じ自己啓発の本や文章を読んだ場合。とりあえず実践するポジティブ民と、まず考えるネガティブ民とに対応がわかれます。
そして、こういった本や文章というのは前者、理屈は一旦横に置いて、まずはやってみることが推奨されます。
というのも、少なからずそれを書いた人は、その方法が良いと思って書いています。その理屈が理解できるかは聞いていません。実践してみようと言っているんですよね。
「頭空っぽの方が、夢詰め込める」なんて歌もあるように、まずは思考ではなく行動をしてみること。これは大事ですし、実際、それで打開できる問題もたくさんあります。
ネガティブ民を傷付ける「分かっているができない」問題
では、ネガティブ民は行動の大切さを理解していないのかと言えば、そんなことは全くありません。むしろ、ポジティブ民よりもしっかりと理解している可能性すらあります。
ではなぜ、ネガティブ民は行動を起こせない、起こしづらいかと言えば、アクセルよりブレーキの方が圧倒的に強い思考を持っているからなんです。
動くことでエネルギーを使う。エネルギーが減少した状態で、今日この後の問題に対応できるのか? そもそも、動くと言っても具体的に今から、どう動くべきなのか……
とにかく、アクセルが重いんです。ポジティブ民と比べてかなり押し込まないと、前へ進まない車に乗っていると考えていいと思います。
しかも理屈では、今はアクセルを踏んだ方がいいと分かっています。すると、ネガティブ民の頭の中はこうなります。
頭の中で起こること
- ポジティブに行動した方が良いと思う
- じゃあ実際に行動してみようとする
- しかしアクセルが異常に重く、行動できない
- ああ、なんて自分はネガティブなんだと自分を責める
- よりネガティブ思考が強化される
分かっているができない――それが、ネガティブ民をよりネガティブにします。
ネガティブはダメ→ネガティブが強化される無限コンボ
つまり、ネガティブ民の頭の中で、ネガティブな思考を封印するように命令した場合、むしろネガティブ度が加速していきます。
「なんで行動できないんだ!」と自分を責めてしまう分、さらにエネルギーを消耗し、何もしていないのに疲れ果て、やっぱり行動することは先送りされます。
しかし、本人もどこかでネガティブ思考は問題だと認識している場合、何かのキッカケでこのコンボはまた発生してしまいます。
テレビでたまたま行動から成功した人を見ただけで、自分を責めてしまうようにまでなってくると、かなり重症です。
ネガティブ民はただでも、アクセルを踏むのにパワーがいるのに、疲労してて前進するワケはありません。MP0で消費MP23のイオナズンを唱えるのは、無理なんですよ。
ブレーキが強いことは悪いことではない
ネガティブ民のブレーキの強さは、危機管理の面で言えばプラスです。常に起こる可能性に考えを巡らせ、最小限の被害で物事を解決するという方向に適しています。
これは云わば、優先度の違いなんですよ。
ポジティブ民はより楽しく、最大幸福量を追いかけますが、ネガティブ民は被害を抑える、最小不幸量で食い止めることが優先事項なのです。
ネガティブ民はそのブレーキの強さで、実際にこの世を渡り歩いていますし、ブレーキがあったから避けられた事態も、目に見えないだけで、無数に存在しています。
それでは、ネガティブ民はどうすればいいかと言うと――
解決法:ネガティブであることを許容する
「問題解決してないじゃん」と思う人も、ちょっと待って!
つまり、ネガティブな思考を許してしまうんです。
頭の中で「いや、そうは言っても現実問題、コレとアレっていう問題点を解消するには、まずは……」ってなったら、むしろこれに対し「せやな」と言ってあげてください。
なぜ、行動しようとする頭の中で、言い訳がましいブレーキが強いのかと言うと、なんだかんだ言わないとブレーキの言うことを聞いてくれないからなんですよ。
それを上から「いーや、ネガティブ思考は許さない!」と叱りつけてしまうと、ブレーキは反発して更に強くなります。「は? お前のこと思って言ってんじゃん」ってなります。
ところが「せやな、キミの言う通りや」と認めてしまうと、意外とブレーキはおとなしくなるんです。「まぁ、確かにアクセルも大事やけどな?」ってなるんです。
いいですか? ツンデレを攻略していると思ってください。
ネガティブ思考を十分に認めた上で「じゃあ、今回の件は行動するか、しないか」を改めて自分の中で問うと、意外にもネガティブ思考は弱くなります。
もちろん、ネガティブ民は元がネガティブなので、行動しない側を選択することが多いです。しかし、気力がある時は行動が可能になりますし、無駄に疲労しなくなります。
疲れていなければ、重いアクセルを踏んで、前進することも時には可能になるんですよ。イオナズンは確かに消費が重いですが、MPが30もあれば撃てますからね。
まとめ
- ネガティブ発想は、抑え込むと逆効果!
- ネガティブな声をしっかりと聞いた方が、行動は起こしやすい
人間の思考は、矛盾している時が一番疲労します。
アクセルとブレーキを同時に踏んでも、車は前にも後ろにも進まず、ただ音を立てて、燃料だけを消耗していくんです。
だからこそ、意図的に片方ずつ踏んであげる必要があります。ブレーキを踏む時にはしっかりと踏むことで、アクセルを踏む機会をかえって増やすことができます。
以上だ! また会おう!!