どうも。配信で3時間以上、体験版終了まで遊びました。ふーらいです。
モンスターズシリーズ25周年かつ無印2からはなんと22年ぶり！ ジョーカーズなど最新派生作品からでも6年ぶりのモンスターズということで、発売決定から注目が集まっておりました。
2023年9月14日の『Nintendo Direct』配信終了後に体験版がリリース。12月1日発売予定のゲームにしてはちょっと早い気もしますが、遊べるなら遊ぼうということでプレイしてみました。
ただ……ちょっと「うーん」と思う内容だったので、今回記事としてまとめてみました。まずは良かったポイントから！
やっぱりモンスターズは可愛い
▲スライムにスカウトアタック！
あぁ＾～
やっぱスライムちゃんだよなぁ！！ そもそも最初に会ったマンドラちゃんがコレですよ。
あぁ＾～
11で出てきたモンスターらしいです。可愛いねぇ！！ そういうワケなので序盤はこうなります。
▲簡単に組めるスライムパーティ
同じ種類のモンスターを仲間にする場合は若干率が下がるようですが、少し叩いてHPを減らしてからスカウトアタックをすれば30％以上の確率は出るので、テリワンと比べたらめちゃ楽ですね。
ここから恒例のお肉ブーストも可能。さらにスカウトアタックは倒す順番の調整をする必要なく、複数の敵の中から仲間にしたい子を狙えます。
仲間になる子は同じ種類でも個体差があります。特に大きいのがスキルです。
▲『スラきち』のスキルは『スラフォース』と『すばやさアップ1』
▲一方『スラリン』は『スラフォース』と『電撃ガード』
スライムの場合『スラフォース』は固定ですが、もうひとつはそれぞれ違います。
モンスターはレベルが上がるとスキルポイントを獲得し、そのポイントをスキルに使うことでステータスアップや特技の習得を行うことができます。
ここを厳選することで、同じモンスターでもぜんぜん違うタイプに成長させられます。
また、この辺は最近のポケモンを意識したのか――
▲3匹のスライム、サイズが違う
同じモンスターでもサイズ差があります。クソデカスライムやミニギガンテスとかがいるかも？
こんな感じなので「自分の好きなモンスターを好きなように育てて、最後はインターネット対戦！」という人には楽しめる内容にはなっていると思います。
ではここから、いろいろツッコみます。
時間軸吹っ飛んでる謎ストーリーと描写不足
そもそもピサロがメインという時点で、ベースがリメイク4なので難しい構成になるのは分かっていました。
軽く触れると、ピサロは勇者である4主人公の村を滅ぼしています。その後恋人のロザリーを人間に殺された(ただし、コレをけしかけたのは魔王側のエビルプリースト)ことで進化の秘法で大魔王に。
村を滅ぼした際に、魔王側は主人公の幼馴染であるシンシアを手にかけています。主人公は世界を救うこととシンシアの弔いのためにピサロを倒す。ドラクエ4は極論『復讐』の物語です。
ところがリメイク版では、ロザリーを世界樹の力で復活させることが可能。このイベントをこなすと最終決戦の場でピサロはあっさり仲間になり、黒幕であるエビルプリーストを倒す展開になります。
なんでコイツ主人公と一緒に行動してるの？？ と思ったのは私だけではないハズ。ちなみにピサロは他パーティメンバーより圧倒的に強い上、エビルプリースト戦で強制出撃なのも4のゲーム性完全否定でキツい。
今作はピサロの外見が幼く、ロザリーと初めて会うシーンがあります。つまりリメイク4の過去になっているのですが……
ロザリーが人間に虐げられていて！
保護したら一発で懐いて！
数日後――
ロザリー保護塔完成！！！
闘技場Gクラス突破後、1イベントで今の流れが起こります。いや小学生の作文か！！ ド田舎な村の中にこんな塔建てたら保護どころか悪目立ちするわ！ あとなんで数日でこんな立派な塔が！？
今作のピサロは、謎の呪いのせいで人間に保護されています。襲いかかる魔物から、戦闘慣れしていないおじさん(ドワーフぽいですが原作ならホビットだそうです)が木刀で守ろうとしてくれたり……
先述の通り、この後ドラクエ4のストーリーでは人間を滅ぼす魔王になる展開なんですが、無理だろ。お前どの面下げて人類責めるんや？？ 塔の中でも人間めっちゃ手伝ってくれてるのに！！
描写不足と言えば、モンスター闘技場の作りを見てくださいよ。
コレ。
でっかいのに使ってるスペースちっちゃ！！！！
ダイマックスでもするんか？？
対戦する時なんてこんなよ。
いやー思い出すよね。PSO2EP6、玉座の間。
ありえないのはこの建造物定期(SS探したらあったわ)
とにかく作りが甘い。遊んでいる間に疑問を感じてしまうことが多いです。描写不足と言えば。
画質に関して
配信だと画面が小さくなるので、意外とキレイに映っているのを確認しました。そこで、テレビをiPhoneで直接撮影した、こちらのスライムちゃんをご覧ください。
東芝のレグザ43型の映像です。もう少しアップにした写真も見てください。
目がバッテンになっちゃってるように見えるの、伝わりますかね。スカウトアタック時など対象がドアップな時は問題ないのですが、少しでも離れるとこう見えます。
私はゲーマーでも画質にはかなり甘々判定で、話題になったモンハンライズや、去年発売のトレジャーズでも画質に対しては何も感じませんでした。そもそも画質を問うならSwitchは不向きですしね。
その私が「コレはちょっと……」と感じてしまいました。Switchリリース当初の2017年頃とかならまだしも、本作は2023年12月発売予定のフルプライス(7,678円)です。
携帯モードならそこまで気にならないとは思いますが「TVモードで遊ぶことを考えて作ったのかなぁ……？」と考えてしまうレベルの画質と言わざるをえません。
ちなみに、じゃあ描写削った代わりに画面ガクガクなどが起こらないのかと言うと――
うーーーん #NintendoSwitch pic.twitter.com/GXCgboAjm3
— ふーらい＠Webライター兼Vtuber(SFC版ドラクエ5プレイ中！) (@fulai_nr) September 16, 2023
こちら『煉獄峠の魔界』などでは天気が悪いとかなりカクつきます。描写簡略化した意味……
スマホゲームを意識し過ぎたレベル上げの単調化
あくまでシナリオはオマケレベルで、メインは対人コンテンツ！ というための仕様なのかもしれませんが、本作には戦闘倍速と完全自動戦闘が搭載されています。ソシャゲかな？？
▲ZLで倍速、ZRでフルオートバトルになる
スマホアプリの場合はスタミナ制でデイリークエスト的なものがあるので、自動狩りがあるのはまぁ良いと思うのですが……狩り放題のコンシューマーでコレやっちゃうと作業感がすっごい。
実際、自分でコマンドを選ぶよりめっちゃ効率が出ます。
というのも本作は『命令』コマンドでモンスターたちに指示を出せますが、このコマンドで全員への指示を終えた後に『戦う』を改めて選択しないとターン処理が始まりません。
この処理に関してはモンスターズというゲームが、モンスターの行動と主人公のアイテム使用を同時に行えるシステムなので仕方ない面もあるのですが……ザコ戦はフルオートが最速最効率です。
戦闘倍速については、倍速前提で倍速にしないとストレスに感じるような作りにするな！
というか本作、基本的に何をするにしても処理終了→次の処理開始が遅いんですよ。
会話イベントも文字送りをしてから、次の文字表示までが遅い。戦闘も誰かの行動が終了してから、次の行動の開始が遅い。結果、全体的にゲームがもっさりしています。
最後に。魔界でモンスターを仲間にする場合、魔界で名を馳せる(その世界の闘技場で勝利する、特定のボスを倒すなど)前だと仲間加入率にマイナス補正がかかります。
▲HPを減らしたが、ホイミスライムの率は低め
モンスターズって、出会ったモンスターを仲間にして遊ぶゲームですよね。なんでイベント終了まで出会ったモンスターを一旦スルーした方が効率良いシステムにしてるんだろう……
総じて「どの辺をターゲット層にして販売するのかよく分からないゲーム」だと感じました。
子ども向けでひたすら魔物で戦うというのならば、子どもに馴染みがないドラクエ4のピサロを主人公にする必要がありません。BGMは4のものばかりで、モンスターズを楽しんだ層にも刺さり方が今ひとつ。闘技場のBGMと逆にすべきでは。
そしてピサロを起用するのならシナリオを練る必要があるのに、内容はご覧の感じ。ロザリーの件含めて女子向けな展開だと感じますが、それをモンスターズという男子極振りゲーでやる意味……？
配信中「もしかして外注？」と、ドラクエ好きの私が言ってしまう程度の出来。正直、このクオリティでフルプライス……と思ったらDLCだけは最初から登場。しかもまぁまぁ高い。
発売日までまだ時間はありますが、それでもあと2ヶ月半。ここから大幅な変更は難しいでしょうし、購入を検討している人は今回の体験版をしっかり遊んでから判断した方が良いと思います。
家族が8月にすでに予約してるんやけども、私は今回のでちょっと止めようかと思います。早いうちであればAmazonやったらキャンセルもできるしね。
以上だ！ また会おう！！
