何故ブラック企業は辞められないのか? 私が辞めたキッカケ

働きたくない

優しくして欲しいとか、もっとお金くれだとか、そういうんじゃなく。ただ――

ただ、労働基準法を守って欲しいだけなんだ……! 圧倒的法律……ッ!

どうも、ふーらいです。

なお、今回はちょっと刺激の強い内容がありますので、精神的に調子が優れない方は、別のところでゆったりまったりと過ごすことをオススメします。

スポンサーリンク

元ブラック企業の社員です

げっそり

このブログのタイトルの下に書いてある通り、私は元々ブラック企業の社員をやっておりました。詳細は流石に省略せざるをえませんが

朝7:30に家を出て、帰宅が夜中の1:30、しかし労働時間は8時間扱い

と言えば大体の方は理解してくれると思います(してくれないと泣くからなマジで)

おかげで、二度と飲食サービス業には行かないと心に誓いました。ちゃうねん、当時ホントにそういうところしか入社させてくれんかったんよ……

就職氷河期のあとの内定格差が酷い時期だったんじゃ……

当時どんな感じだったか(ほぼ愚痴

エリアマネージャーからは

「ふーらい君、あんまり働いてないねぇ」

とか言われてました。本気です。本気と書いてマジですよ。

これだけ仕事させておきながら、仕事外に業務のレポートを毎日書かなきゃならないんです。この量がまた多くて、どんなに時間詰めて書いても20分はかかる。

仕事で覚えないといけない内容は資料だけ渡されて

「明日までに覚えてくるように」

とか言われます。大体そのお達しが来るのは22時を過ぎているタイミングなので、2時間で覚えないといけませんね。ちなみに業務はまだ終わっていません。

しかも新しく入ったアルバイトの方とちょっとだけ、たまたま同じ境遇の話で盛り上がっただけで、盛大に職場からディスられたりもしましたね。

「社員に好かれたら給料上がる」

と本気で考えていた人がいたらしくて、ありもしない噂を流され、誰1人私と会話しない事態になったり。

そんな権限あるなら定時に帰るんだよなぁ……

 

あと本当に今思えばクソオブクソなんですが、半休ってシステムがありましてね。

名前の通り半分休日って奴です。

仕事には出るけど、半分の時間で終わって帰ってよしって日です。

この半休を2日取ると、1休日扱いなんですよ。たとえば週5勤務して、2日を半休にされるんです。

すると結果的に1週間全部仕事してるのに、週6勤務の1日休みとして処理されます。もちろん半休と言っても、朝7:30に出て帰ってくるのは16:00とかです。

ああもちろん、タイムカードは4時間ね?

「なぜ人事がお前を取ったのかが分からない」とかもよく言われてたっけ。

 

改めて書き起こすと壮絶だな……そりゃ色々病むわ……

それでも辞められない、というか

ぐえー

それでも、なかなか辞められなかった。今思えば洗脳状態だったと思います。「辞めたいなー」と最初は漠然とは思っても、実際に辞める方向に脳が働かない。というか――

 

辞めるという発想そのものがなくなります。

何も考えず、毎日仕事すること以外の脳の働きがロックされちゃうんです。

死ぬように寝て、ゾンビのように這い上がる毎日です。朝食を家でゆっくり取る余裕がないので、車の中で信号待ちの間に食べてましたよ。

友人もいたし、相談できる環境も当時からあった。そこに駆け込めば良かったワケですが、それは脳が溶けちゃったら使えない。何故なら、その発想がもう存在しないからです。

ブラック企業対策は正気のうちにしか使えない

毒を飲む

よく「死ぬくらいなら会社辞めればいいじゃん」とか「そんな会社に忠誠誓ってるとかアホじゃね?」とか言う人がいますよね。もちろん、彼らの言葉は超ド正論ですよ?

でもアレはね、ブラック企業という異常な空間を外から見てるから言えるんですよ。

実際に中に入ってしまうと、その思考能力は刈り取られてしまうんです。

刈り取られない人は、最初から辞めています。ブラック企業の中に未だいる人は、あの頃の私と同様、ゾンビのように会社に行っているだけなんです。

脳みそおかしいまま。死んでないだけで、生きてもいません。中にいる人は辞めたいと言うどころか、業務が終わらない自分を責めているくらいでしょうから。

死ぬくらいなら会社辞めれば

ブラック企業を体験した多くの人が共感したTweetがあります。

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由

 

描いた方は、自殺なんて考えたこともないタイプだったようです。

しかし、過労でフラフラになりながら地下鉄に乗る際にふと「今一歩踏み出せば、明日は会社に行かなくていい」と思ってしまったという実体験が描かれています。

会社辞めるくらいなら死ぬ人がいる現実

ぐてーん

今年(2017年)名古屋であったこんなニュースも思い起こされます。

54歳男性が「仕事に行きたくない」と自分を刺す 「なぜそこまでしなければ休めないのか」と話題に – エキサイトニュース

報道によれば、愛知県春日井市に住む団体職員の男性(54)が、地下鉄・庄内通駅構内のトイレで「見知らぬ男に背後から刺された」と交番に届け出た。しかし、その後の調査により男性が自分の腰を自ら包丁で刺した自作自演だったということが分かり、警察は偽計業務妨害の疑いで男性を逮捕した。

なぜ自分自身を刺したのかが気になるところだが、警察の調べに対して男性は「仕事に行きたくなかったから」と容疑を認めた。

追い込まれたらここまでになってしまう。ただ仕事を休みたくて、自分の身体に包丁を突き刺す――

「死ぬくらいなら会社辞めれば」どころか「会社辞めるくらいなら死ぬ」という、常人では考えられないハズの精神領域。それでも、共感した人が多いという現実。

『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』は現在、本にもなっています。

過労で作者がどうなっていたのか、どんなキッカケで会社を辞めたのか、といった作者視点のものと、様々な人に適用できる仕事への考え方、心労の見抜き方などが、漫画で分かりやすく描かれています。

しきりんが「次にふーらいがそんなことにならないよう、家族として止められるように」と買ってきました。

私も読みました。結構内容が重いです。基本マンガは2ページしかなく、文章もそう多くないのですが、心にどっしりときます。

ざっくり言うと、本のページ順が――

  • 過労に気付くこと
  • 毒されている考え方、捉え方の修正
  • 相談先の確保
  • 実際にブラック企業を辞めた人の体験
  • 辞める方法と、その際想定される状況への対策

といった感じの構成であり、実用的です。今後の予備知識としてはもちろん、しんどいがまだ正気を保ってはいる方にはドンピシャな内容となっとります。

ただし、これらの知識や経験も全て正気のうちにしか役立ちません。

ブラック企業に入社しちゃったら読めばいいや! では手遅れです。

正気のうちに読んで下さい。

本当はこんなもの、分からない方がいいのかもしれません。共感できない方が、きっと幸せです。それでも、今の社会はそうはなっていない。悲しいというか何というか……

私が正気に戻ったキッカケ

正気に戻る?

さて、こんな本もTwitterもない10年前の私は、狂気の中にいました。相談相手がいても相談すらせず、通勤中や帰宅途中に死を考えることが多くなっていた時期です。

例のエリアマネージャーから、こんなことを言われました。

「こんなに給料貰ってるんだから、もっと働かないと」

私ね、脳が拒否してるのかもしれないんですが、当時のこと、実はもうあまり思い出せないんですよ。それでも、この言葉を言われた時だけはハッキリ鮮明に、場所も口調も記憶に残っております。

ある意味、この言葉を放ってくれたエリアマネージャーには感謝しています。せっかくだし感謝の言葉を述べておこう。地獄へ堕ちろ。

「こんなに給料貰ってるんだから」

 

……

 

……本当に??

時給で計算してみた

計算してみた

確かに、初任給は20万以上ありました。20万円と言えば、そりゃーもう大金です。そのことを言いたかったんでしょうね。20万円も貰ってるじゃんと。

じゃあ実際の拘束時間で測ったら、時給でどれくらいになるのか気になったんです。

あっちはいっぱいお金を払っていると言う。それは本当か、検証してみようと。

食事を終え、風呂からあがった夜中の3時頃に、ポチポチと電卓を打って計算しました。手取りではなく月収で、1時間いくらのお金を貰っているのか。

その計算で出た時給――

 

 

682円

 

ええええええええええ

当時どんな計算をしたかは不明です。勤務時間も変則的でしたし。しかし、この時給。

682円。

ちなみに、10年前の平成19年の愛知県(当時は名古屋にいました)の最低賃金は714円です。はい、人間扱いされてません。

なお、タイムカード通りの8時間で、かつ手取りのみで計算した場合でも時給900円を切ります。当時、アルバイトで入っていた人の時給が900円です。

シフトリーダーになったら1000円ね?

正社員なのに時給はアルバイト未満だったんですよ。

 

やってられっか

やってられっかー!!

この翌日、私は仕事をバックレ(無断欠勤し)ました。

そして無職へ

辞め方とか分からないんです。でももう、行く気になんてならない。何が給料を渡しているだ。最低時給にも満たないクソ労働。

そもそも、タイムカードどおりにしてもアルバイト以下の給料ってなんだ!? じゃあアルバイトでよくね!? 正社員って待遇が良いから皆目指すんだろ!?

今までの色んなモノがプツンと切れ、嫁に「職場から電話があったら、辞めると言っていたと伝えて」とだけ残し、逃げるように、職場とは真逆の方向に車を走らせていました。

今思えば超ダサいな……

 

しかしそんなことすら、職場に私の口からは言えなかった。

気付いたら泣いていました。車で走る目的も意味もありません。

ただ何となく、家でジッとしていられなかった。

ケータイの電源を切り、コンビニに車を寄せて、何を買うでもなくボーッとする。その後また、何かを思い出したかのように車を走らせる。その繰り返し。

しかし、不思議と死ぬ気にはなりませんでした。

死の世界からは開放されていたんでしょうね。

自分を責める日々

辛かった

その後のことは、良く覚えていません。結局電話には最低限だけ出て、書類が送られてきて、あっという間に無職になりました。

意外とあっけないものなんだな、と感じたことくらいしか記憶にありません。

しかし、毒気はまだ抜けきっていなかったんです。

誰も言っていないのに、聞こえる声

仕事がなくなったことで、まるで自分がこの世の全てから拒否されたような感覚に陥っていました。

「お前は就職活動でもロクに内定を取れず、なんとか入った会社をすぐに辞めた」

「我慢強さもない。身体も弱い。人間として最低だ」

「元々、生きていていい人間ではない。幼少の頃から気付いていただろうに」

誰が言うワケでもない、そんな言葉が身体を突き刺す感覚。

私はこの後、自営業をするために三重県に移ります。しかし、その後もかなりの間、この感覚を持ったままでした。完全に開放されるまで、おそらく5年以上はかかっていると思います。

それほどに、過労状態からの精神への刷り込みは深刻でした。

これでも、大学在学中に多少なりとも心理学を学びました。鎖につながれた象の話とか、知識としてちゃんと持っていました。

精神面のことを書いた本や、自己啓発本のようなものも結構好きで、よく読んでいたんです。

私には洗脳されやすい因子があるのかもしれません。当時の家族間の状況が良くなかったことなどの他の要因も絡んでいたかもしれません。しかし、結局はこうなった。

1度狂気に飲まれたら、誰でも可能性がある――これが現代社会に蔓延しているブラック企業の恐ろしい実情です。「辞めればいい」だけで通用しない、社会からなくならない理由だと思います。

まとめ

まとめ

  • ブラック企業はとにかくすぐに、判断力のあるうちに辞めてしまおう!
  • 1度入って洗脳されると辞めるのが難しい! 正気なうちに対策を!
  • 辞めたあと後遺症に苦しむことも! 絶対ブラック企業に長く居座るな!

もし貴方が「この会社なんかおかしくない?」と思ったら、その感覚を信じた方がいいです。それはもしかしたら、脳が正気なうちに発することの出来る、最後のシグナルになる可能性があります。

そして「入ったら辞めたらいいや」ではなく、もしブラック企業に捕まったらどうやって抜け出すのかを、具体的に説明できるくらいにしておくことが大切です。

ただ知識だけ持っていても通用しません。経験は積めませんが、せめて具体的な方法を身に付けておくことが求められます。

なお、会社を辞める場合は2週間前に告知をすれば、会社の意思に関わらず辞めることができます。

会社は色んなことを言うかもしれませんが、関係ありません。辞める理由も関係ありません。自分勝手な理由だろうがなんだろうが、これは法律です。

そもそも、人間を利益のために酷使してる企業こそ、自分勝手の極みなんですよ。

 

最悪、私みたいに無断欠勤からの退職も手段の1つです。確かに問題行動ですが、1度クソ環境から離れることで、脳のロックが外れて次のちゃんとした案が浮かび、行動ができます。

訴えるとか何とか言うなら、労働局へ相談しましょう。1度企業を抜けたら、相談もできるようになりますよ。本当に訴えられたら困るのはどっちなのか、思い知らせるだけです。

あと「どんな企業でも3年続けろ」論ですが、これはブラック企業には適用外です。

3年の間に精神を病んだり、最悪死ぬ可能性すらあるところに長居する理由なんて存在しません。今すぐ、正気なうちに辞めましょう。

最後に

戻った

私にはキッカケがありました。

でももし、そのキッカケがなかったら――10年前に、死んでいたかもしれません。

仕事を辞めても、会社は回ります。社会は何事もなかったかのように動きます。替えがきくからです。人間1人いないところで、替えはいくらでもあります。

でも、貴方が人生を辞めたら、止まってしまうものがあります。

貴方の生命です。

これは決して、替えのきかないものです。

 

以上だ! また会おう!!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
仕事のこと心理的なこと精神疾患のこと

コメント

シェアする
ふーらいをフォローする
ふーらいの思うこと