【考察?】なぜ最近は異世界に行くのに転生をし、しかも帰ってこないのか【ライトノベル】

ごあいさつ

どうも、昔はライトノベルとかけっこう読んでました、ふーらいです。

転生モノが流行っていますね。若干誤解されがちですが、別に異世界転生モノ自体は昔から振り返っても、珍しい設定ではありません。最近はちょっと流行りすぎってだけですね。

検索結果▲Google先生の異世界ノベル検索結果。まだまだあります

しかも、転生。現実世界で倒れて異世界に行く流れです。そして異世界でそのまま生活しちゃいます。現実世界に帰ってきません。この流れ、なんでだろうなーと思ったので考えてみました。

ただ、私はあくまで10年前くらいまで読んでたレベルでライトノベルに関する知識がほぼ止まっています。その上での思うことなので、という予防線を引いた上で書いていきます。

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「現実が辛いから」というシンプルな理由なのか

現実つらいよね

よく言われる異世界転生ブームの理由でよく使われるのが「現実が辛く厳しいので、転生して自分に有利な環境で生きたい」という、欲というか逃避の現れじゃないかって意見です。

もういきなり結論出すのも早足だとは思うのですが、私も最大の理由はコレだと思います。

ただ、コレだけだと別に転生する理由には必ずしもならないんですよね。例えばゲートなどの入り口から異世界へ移動したり、異世界からの事件に巻き込まれてってパターンでもいいでしょう。

異世界転生系は、現実世界でほぼ例外なく亡くなっています。トラックに轢かれたり、通り魔に刺されたりしていますが、とにかく現世では一度人生が終了しています。

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現実の自分は消し去りたいほど恥ずかしい? 情けない?

時々思う

この背景に、現実世界を上手く生きられない人々の悲しさがあるのかな、と考えてしまいます。

学業や仕事が上手くいかなかったり、出会いもなく孤独であったり、Instagramなんかで上げられるようなキラキラした人生とは程遠い自分の生き方に、嫌気が刺しているのではないでしょうか。

というのも、私自身テンションが低いとこういう感情を抱くことがあるからです。私の場合はたいてい仕事のことになっちゃいますが。

理想の姿というか、普通これくらい出来るよね? ってことが出来ないと、社会に対する恨みとかはなくて、ただただ自分が情けなくて、消え去りたい気持ちが溢れ出して来ます。

創作の世界では、自由に自分を終わらせることが出来ます。そこで、自分の落ち度でもない不慮の事故でこの世からいなくなる主人公にこそ共感出来る――そんな背景があるのではないでしょうか。

異世界から帰ってこない理由

帰りません

昔の作品では、異世界に行った主人公たちの多くが現実世界に帰って来ています。そもそも、帰ることが目的の作品も少なくありません。

しかし、最近の異世界転生系はいろいろ聞いていると、どうも帰って来ていないようです。そのまま異世界で生活して話が終わっていく流れですね。

コレも最初に言った「現実辛い」とリンクはするのですが、もう少し踏み込んで考えるべきかと思います。つまり「なぜ昔は帰ってきたのに、今は帰ってこないのか」という観点です。

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異世界で得たステータスが現実世界で活かされる確率が低い

早すぎる

異世界から帰ってくるパターンの話では、異世界での経験が現実世界に活かされています。

異世界で何かのリーダーをした人は、現実世界の学業や仕事でリーダーシップを発揮しますし、異世界で商売をした人は、現実世界に戻って商売を成功させます。

コレが一種の成長物語となり、読者の心を打つワケですね。

しかし、現代。このパターン通用しなくなってるのでは? と感じるのです。

リーダーシップを発揮したところで、企業の中にいれば限界があります。その企業が安泰ということはなく、なるなら最低でも大企業の社長。可能なら国のトップレベルになる必要があります。

ところが、そんな雲の上のことは多くの人が経験しておらず、リアリティに欠けてしまいます。仮に本当の社長や政治家の仕事を書いても、読者が共感することは困難です。

そもそも、転生するという「現実が辛い人」への共感がメインの作品で、現実世界でのし上がる姿は求められていないとも言えます。

商売にしても、現代は秀逸な商品、サービスはすぐに真似されてしまいますし、社会のサイクルが早すぎてすぐに次の手を打たなければ生き残れません。

この辺は現実が辛いというよりも、現実のスピードが昔と比べて異常に早くなってしまっていることによる弊害かと感じます。

現実世界に対する価値観も変わった

毒を飲まされる

もうひとつ理由として考えられるのは「現実世界で必ずしも成功する必要はない」という、現実世界に対する価値観が希薄になってしまった点も挙げられると思います。

昔はなんだかんだ言って、異世界で成功しても現実世界で成功する方が大切という絶対的な価値観がありました。だからこそ、現実世界に帰ってくることが重要なモチベーションになっていたのです。

しかし今は「別に異世界だろうが何だろうが、そっちが楽しければそっちにいればいいじゃない」的な価値観にシフトしています。

まとめ:「現実辛い」の中身はこんな感じ?

げんじつ

・実際の自分は消し去ってしまいたいという考え
・異世界での経験が現実に活かされづらくなった
・そもそも楽しければ現実じゃなくて良くね?

もちろん、これらをまとめて言えば「現実辛い」の一言なのですが、細分化していくとこんな考えになるかな、という話でした。

私はもうあまりライトノベルは読みませんが、転生モノの増加はやはり、現実世界に対する価値観が大きく起因していると考えています。

そういう意味でどんな作品がブームなのか、くらいは追うと面白いのかもしれません。

 

以上だ! また会おう!!

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