【カルト宗教 / 教団2世問題】うちの嫁が当事者なのでいろいろ聞いてまとめてみた。当時の環境や抜けたキッカケなど

どうも。「神は人間の創作物に過ぎない」と2000年から言い続けています、ふーらいです。

安倍元首相の事件をキッカケに、カルトという単語を多く耳にしていると思います。みんな話しかけられたり変なチラシ入れられたりって経験はあるのではないでしょうか。

特に今回の犯人は2世。親が宗教にハマると、その子どもは決定権なく同じ宗教に入信させられたり、生活に通常ではありえない制約がかかってしまいます。

……で、今まで言う必要もないしってことで公表してこなかったんですが。うちの嫁(しきりん)はバリバリの2世でした。しかもカルトの。

▲キレイな顔してるだろ? 2世なんだぜコイツ

ただ、現在は一切関わりを持っていません。キレイに切れてなかったらネタにできないんでね!

幼少時の苦労とか想像しにくい環境とか、その手の話をまとめてみました。この記事にはオチがありません。2世のリアルな生活を追体験してください。

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母親がカルトに入信しちゃった!

嫁の家族構成は両親と本人、そして妹の4人構成。当時の母親がなぜ入信したのか定かではありませんが、娘ふたりも強制的に入信。当時の嫁は小学2年生くらい。
(正確には心当たりがあると言っていますが、趣旨が逸れるので省略させてください)

母は熱心な信者。嫁は当時から疑問点が多くどうにも馴染めていなかったそうです。妹は関係を円滑にするため表立っては信者でしたが、母親が病気で亡くなると同時にアッサリ辞めています。

父親は入信そのものも反対していましたが、母親の猛烈アピールに耐えかねてイベントなどに渋々同行していたとのこと。

カルトの教え

コレを語ると、嫁の入信させられたカルトの具体的な名前が分かる人には分かると思いますが。

まず「最後の審判」という世界の終焉となる日が存在します。

この日にすべての死者は1度復活し、すべての人類は神によって裁かれます。神の教えに従っていた者は永遠の命が約束された『楽園』に。従わなかった者には永遠の死が与えられます。

ここでの神の教えとは、カルトの教えと同義。要するにうちに入信して活動しないと地獄行きってことですね。

なお、最後の審判デーに「え!? そんな話聞いてないし知らないんだけど!?」って楽園に行けなくなる人が出る事態を避けるため、布教活動を行って人類にこのことを伝えているそうです。

カルト神的には「まったく知らなくて永遠の死は可哀想だけど、1度知った上で入信してないのは自己責任じゃん??」って感じなんでしょうか。

つまり布教活動とは人類への救済行為であり、入信しないことは神に背き死を与えられるという、入ったら最後絶対に逃さないシステムとなっています。

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カルト教団の活動

集会(勉強会)

嫁の住んでいた地域では、1週間に3回(日、火、木)の集会という名の勉強会が行われていました。ひとりの先生に複数の生徒が教わる、小学校の授業のようなスタイルです。

聖書と聖書用の教本、ノートと筆記用具を用意してスタート。おそらくはこの教本というヤツにカルトの言いたいことが詰まってるんでしょう。

「今日は教本のこのページの話をするね」と言った感じで教えをひとつずつ学んでいきます。教本では聖書の内容をあちらの都合が良いようにアレンジ。中は絵本風で子どももバッチリ洗脳できます。

基本的には教えや学びがあるひとつの物語を読み、神はこう言いたかったとか、人間は神に対してこうするべきだとか言った内容を物語を通じて学ぶという形式です。

最後に、聖書ではこう教えていると言って締め。聖書にある神話はあくまで、神の教えを把握するための例え話に過ぎない扱いです。授業時間はだいたい1~2時間ほど。

なお、日曜日は勉強会後に信者の成功体験を発表するという謎イベントがあります。入信してこんなに素晴らしいことが! とかそういうので、洗脳を強化する目的がありそうです。

さらに個人勉強会という名の、先生役と熱いワンツーマンレッスンも。こちらは曜日不定期で1週間に1回以上。こちらでも1、2時間ほどやるらしいので、かなり活動に時間を取られます。

布教活動

先述した、最後の審判デーに不幸な人を増やさないための救済活動。入信していない各家庭を訪問し、可能であれば対話を行います。この際に専用の冊子やチラシも配布。一定のノルマもあります。

布教は必ずふたりで行動します。1度でも対話に成功した家には何度も訪問するため、避ける際は絶対に会話などしないこと(SNSで論破したなどのケースがありますが完全に逆効果)です。

なお、訪問時には相手に対し「困っていることはありませんか?」と質問をし、その際の返答でどんな話をしてどの冊子を渡すかの具体的なテンプレがある模様。

主の記念日

毎年3~4月に1度行われる特別な祭り。キリスト教で言うキリストが死んだ・復活した日を記念したものです。その内容が聞いた時点でかなり謎な儀式でした。まず聞いたままを書きます。

信者を集めて、ナンみたいなパンと血を意味するぶどう酒をバケツレースみたいに手渡しで渡していって、最後はお偉いさんと言う名のスタッフが美味しくいただく。パンを集団で手渡しとか汚いな

このままだと謎過ぎるので、こちらで調べてみました。

まず、ナンみたいなパンはイースト菌を使用しない無酵母パンで、主の身体を意味します。酵母は腐敗であちらの考えでは「罪」らしく、それがないパン=罪のない完全な身体、という設定。

ぶどう酒はそのまま赤ワインで、主の血です。で、本来は「選ばれた人」ならこの回すパンや酒を飲めるみたいです。嫁のところにはその「選ばれた人」がお偉いさんしかいなかったみたいですね。

洗礼(バプテスマ)

先ほどの「選ばれた人」になるための洗礼儀式。全身を水に浸す。洗礼自体は他のキリスト系宗教にも見られますが、頭部のみを濡らすことでOKな場合もある模様。カルトではあくまで全身水浸し。

この対象に選ばれるには教団内で相応の評価が必要で、嫁もその仔細までは見せてもらえていなかったとのこと。

バプテスマを完了することで「選ばれた人」となり、先述した記念日に食べる側になったり、他の入信者へ同じくバプテスマを行う権利を持てるなど、教団内ではかなり重い意味を持ちます。

なお、後述しますが有名な「輸血いやいやカード」も所持できるようになるとか。アレって割と簡単に使えるもんじゃなかったんやなって……

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日常の制約(禁止事項)

個人的にこの項目が1番重くて厄介。2世が孤立する原因も多くココではないかと思います。

カルト教とは言え宗教なので、禁止事項があるんですよ。ヒンドゥー教が豚肉ダメとか、イスラム教が人の頭を触っちゃいけないとか、そういうのが。

集会やお祭りなどは時間をバカ食いしますが、あくまでその場に行く時にしか縛られることはありません。しかし、禁止事項は日常のあらゆるところを蝕んできます。

祝いに関わるすべての行事禁止

カルト教では「カルト神以外を祝福してはいけない」という制約があります。コレだけ聞いたなら、一神教あるあるなんじゃないかなって思うかもしれません。

その中身とは、祝い行事は全てNG。カルト神以外に対して「おめでとう」は禁止。

例えば誕生日。誕生日は当然ですが人間など神ではない存在を祝う回なので禁止です。結果、自分自身の誕生日はもちろんのこと、友達や同級生の誕生日なども参加そのものができません。

また、お正月やクリスマス(クリスマスはキリスト系なんやけどな?)といった、現在の日本における一般的な行事もNGとなります。お正月は「明けまして」しか言えません。

誰かが表彰されるなどおめでたいことがあっても「おめでとう」と言ってはいけません。

他者を祝えないというのは致命的で、大人が選んでやっているのならともかく、選択権のない2世には相当キツいです。これでは人の輪に入れません。

もっとも、人の輪に入れない→でもカルト教なら受け入れてくれるって流れを生むための制約なのかもしれませんが。

暴力はダメ! その描写を見るのもダメ!!

まぁ確かに暴力は良くないよね! なんてノリで済まないのがカルト。

暴力を振るうシーンが存在する、ありとあらゆる娯楽が禁止です。

ドラマやゲーム、アニメに小説と言った物語であっても、暴力が出るならNG。たとえ悪を倒して世界を救うヒーロー系の話でも、戦闘しますよね? 暴力ですよね?? ダメです。

子供なら一度は見るであろうセーラームーン(今の時代ならプリキュアとか)や仮面ライダーなどの特撮系も当然ダメ。ゲームでもRPGやアクションもダメ。ノベルゲーでも暴力あるからなぁ。

そういうワケで、同世代とできる会話の内容が著しく制限されます。共通認識も持てません。あと私は個人的に、嫁のやや無趣味な傾向はこのせいだと思ってます。

母親はドラマを見ていたものの、医療系のみであって暴力シーンはほとんど無いものに限定していたそうです。刑事ドラマや時代劇、昼ドラなんてもってのほかだったようですね。

嫁曰く。

一方的に行う理不尽な暴力も、正当防衛による自分の身を守る為の暴力も、全部ひっくるめて暴力と言う名の悪にしている。果たしてそれは本当に同じ暴力なのだろうか?

悪名高い「輸血いやいやカード」

実は医療関係者の中では割と有名。このカルト教は医療目的の輸血を禁止しています。このカードを提示することで、どんなに必要であろうとも輸血せず治療せよと迫ります。

ちなみにこの輸血拒否、聖書の中にある記述を根拠にしていますが、本家大元のキリスト教は別に禁止していません。なんだそりゃ。

しかもこの禁忌はかなり重要な扱いらしく、先述した勉強会でも定期的にビデオ学習が行われ、如何に輸血がダメなのか、信者は輸血せず助かったのかを刷り込んできます。

私も含め皆さんが疑問を抱くであろう「いや輸血しないと死ぬ時どうすんねん?」に関しては、wikiにはこんな記載があります。あ、抜粋したから宗教の名前出ちゃった! てへ★ミ

輸血拒否により多くの信者が死亡しているとの見解に対してエホバの証人側は、「複雑な外科的処置が無輸血で施されることは少なく」なく、「子どもを含め、輸血をしなかった患者の術後の経過は多くの場合、輸血をした人と変わらないか、それよりも良好で」あると回答している。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

んなワケあるかいな。

嫁としては、カルト教に逆らうと永遠の死となってしまうのに、怪我して輸血が必要なら拒否しないといけない=死ぬやんけ本末転倒やないかって感じていたらしいです。

母親はバプテスマを終えた後、嫁に超笑顔でこのカードを見せてきたそうで。きっつ。

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こうして2世は孤立する

一般的な祝い事が祝えず、娯楽にもほとんど触れることが出来ない。こんな一般からかけ離れた状態で同級生などと話をするのは当然難しく、挨拶以外の会話が続きません。

そこにカルト教の人たちが入り込んできて、心の孤独感を埋めてきます。一般の人より共通の話題があるので話がはずむんでしょうね。

自分の話をよく聞いてくれる上に理解も示してくれるので、どんな人よりも親しみと信頼を感じてしまう――結果、カルト教の人たちの方が家族よりも大切な人になってしまうことも。

信者は信者でない人からかけ離れてしまっているからこそ、信者同士で強固に、親族以上に強く結び付くワケです。Twitterとかで腐るほど見る光景ですね。

完全には信じていなかったけど

嫁は確かに無理矢理入信させられたものの、疑問点も多くどうにも馴染めませんでした。勉強会では教えに疑問を抱いては先生に聞き、先生から「信仰心が足りない」と叱られていたそうで。

しかし、じゃあ染まらなかったといえばそんなことはなく。禁止事項をしっかり守っており、それは母親が病気で亡くなる中学生時代まで続きます。

彼女を縛った一番の原因は「死の恐怖」だと言います。

カルト神を信仰しないと永遠の死が訪れます。子どもにとって定期的に死を刷り込まれることは恐怖でしかなかったのでしょう。喜んで信仰するというよりは、裏切ったら殺されるという感覚。

また、母親は病気で亡くなる際に「最後の審判で会おうね」と遺言を残しており、この辺もかなり一般的な人生では想像し難い状況だと感じます。

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嫁が完全に足を洗うまで

嫁は母親が病気で寝込んで集会に行けなくなると、自然と自身も行かなくなりました。信者の人が時々家を訪ねて来て、寝込む母親に会っていたりはしていたそうです。

その後、母親が亡くなりカルト教から脱退。この頃から嫁は創作活動などを始められるようになり、多少なりとも人と会話が可能になりました。

ただ、教えが完全に抜け切ることはありませんでした。彼女の中では「死の恐怖」だけが残り、カルト教に背いている自分はいつか死ぬことになるし、母親とも……という状況。

で、私と会うワケで。

▲「神? いるワケねーだろ」な人と結婚してしまう

はい。何度も言いますが私は神の存在は否定派というか、人間の創作物に過ぎないという意見。私が理解ある彼くん的な甘いモンだと思うなよ。

嫁は結婚してもなお、永遠の死という概念を恐れていました。

「神は人知を超えた存在だ。自分が何処で何をしているかなど全てお見通しだ。本当は神などいないかもしれない。しかし、もし神は存在して、あの教えが本当だとすれば……」

こんな感じのことが頭をグルグルしていたそうです。実際、嫁からカルト教の考えなんて止めたいけど止めきれない的な雑談? 愚痴? 的なのを度々聞いていました。

私はコレが大層気に入りませんでした。そもそも死というのはどんな生命にも生まれた以上必ず訪れる概念であり、いずれは受け入れざるをえない事実です。そのうち私も死ぬし嫁も死にます。

なので、嫁がこの手の話をする度にいろいろ言ってはいたのですが、まぁコレがなかなか。やはり幼少期に植えられた恐怖心や宗教観というのは抜けないものなんだなぁと考えていました。

そんなある日。当時はもう嫁が20歳くらいだと思います。この手の話が始まって、一通り聞いたところで私がこう言いました。

「それ、北朝鮮と何も変わらんやん」

当時の私はただ、思ったことを言いました。「裏切ったら殺す!」で無理矢理言う事聞かせてるなんて、北朝鮮と何も変わりません。当時は金正日です。テポドンで盛り上がってました。

ただ、この一言は嫁にクリティカルヒット。

北朝鮮。一番偉い人に逆らうともれなく死がやってくる楽園。

カルト。一番偉い神に逆らうともれなく死がやってくる教団。

「一番偉いやつが神か人間かの違い以外、何も変わらない事実発覚!」となり、嫁の中からカルトがスッと抜けていったそうです。

もちろん、完全に抜け切るに至るまでは経過も重要です。彼女がそもそも疑問を抱いていて、それをカルトがまともに答えなかったこと。熱心な母親が病気で苦しんで亡くなったこと。

そして私という「神なんていたら私を生み出してねーよ」と真顔で言い放つ人と結婚したこと。さまざまな要因があってこそ金正日が効いたのです。あ、キムジョンイルって読むんだよ。最近の人知らないでしょ?

オチはないと言ったかんな

▲今では誕生日も祝えるようになった

というワケで、カルト教2世である嫁の考えや経過などを本人とヒアリングの元、私が文章にして推敲したのがこの記事となります。

疑問質問などあれば、私か嫁に投げかければ可能な範囲で答えられますのでどうぞです。

 

以上だ! また会おう!!

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