どうも。このご時世に楽しいインターネットを模索したい、ふーらいです。
この記事は連載です。前回と前々回はこちら。
つまらない背景や根本原因を2回に渡って語りまとめましたが、今回は最後。対策編です。
なお、下に進めば進むほどインターネットから遠のきます。今の環境はそういうものだと思って諦めてください。
Lv1:受動的なネットサーフィンをやめる
現在は放っておいても、情報が滝のように流れてきます。SNSや動画サイト、広告なども自分がアクセスした情報を元に、興味を持ちそうな別の情報を次々とサジェスト(提案)してくるのです。
まるでAmazonの買い物が如く。「いいねの傾向からオススメ」だとか「視聴履歴からの関連動画」だとか、こっちが聞いてもいないのにガンガン繰り出してきます。
昔にWikipediaで何かを調べた時、そこの説明文に興味深い単語を見つけて、クリックした先の情報をさらに読んで……なんて経験をした人、私のブログを読んでいる人には多いのではと思います。
これぞネットサーフィンという感じですが、Wikipediaサーフィンは自分で文字を読み、中から知的好奇心を刺激される単語を見つけて漂います。流されつつも、割と能動的な行為なんですね。
現在はとにかく“見られる”ために、こちらが意図せず見てしまう、さらに見ると本能で読みたくなってしまう(怒りや不安などのネガティブ感情を引き出す)情報に溢れています。極めて受動的です。
この受動的なネットサーフィンをやめます。
――と言えば簡単そうですが、実際のところ相手は“見られる”目的を達成するために、ありとあらゆる手段でこちらの気を惹いてきます。
でも見ません。見たくなったとしても、それが受動的なら見ない。それは自分が見たいと思っているのではなく、相手が見たくなるように仕込んであるだけと考え、キッパリ見ないことです。
仮に見に行ったところで、散々語り尽くした通り中身がまるでないか、負の感情を引き出されるか。見たいという欲を満たすことの何倍も、見た後の精神への悪影響が大きいです。
Lv2:見る情報を意図的に絞る
掲示板なら巡回スレを減らす、SNSならフォロー数を減らすなど、多数の情報が飛び交う可能性を削る。トレンドやランキングといった“見られる”のバーゲン会場を最初から見に行かない。
世間と合わせるためにニュースが必要なら、YouTubeで適当なニュース公式ライブでも垂れ流せば十分です。もしくは朝だけテレビのワイドショーを雑に齧っときましょう。
とまぁこんな感じで、そもそもサジェストさせない立ち回りを心がけます。拒否っても来るメールマガジンとかは読まずに即ポイ。仕事で使っていないならいっそ、メールボックスを開かないのも手。
プレミアム課金がある動画などのサービスは、大抵の場合課金すると広告がなくなるので月額課金を検討しましょう。
……もっとも、無料の時にアホほど広告挿入しておいて、広告削除以外何のお得感もないプレミアムに課金するのが嫌な気持ちは分かります。お前のことやぞYouTube。
広告ブロックといえば『AdBlock(アドブロック)』
少なからず広告収入貰ってる私のブログでコレをオススメするのも思うところあるんですが、広告に関してはAdBlock(アドブロック)を導入することでほとんど排除できます。
上記URLはAndroid用ですが、iOS用やChrome拡張用もあります。
ただ、広告収入に頼っている私のような文章書きや動画勢などには辛い話。でもせざるをえない。そのくらい最近の広告は酷いのがあるかんね……
(この辺への愚痴というか考えはpixivFANBOXで詳しく書いていますが、支援者限定記事なのでここにはリンクを貼らないでおきます。こんな話してる時に有料記事へ誘導するのもアレやし)
情報を隠す『おだやかTwitter』『Twidere』
つい見ちゃうなら、最初から見えなければいいじゃない。
『おだやかTwitter』はTwitterのタイムラインからトレンド情報を隠すChrome拡張機能。設定で話題検索タブやフォローフォロワー数、RTいいね数なども隠すことが可能。
Androidなら『Twidere』で見たくないツイートを隠しちゃいましょう。
Lv3:小さなコミュニティを形成する
掲示板時代への回帰。情報のやり取りを信頼できる個人サイトや、SNSでも限られたユーザーとのみに交流を抑えます。『クラスタ』とか『サークル』なんかが快適に過ごしやすいですね。
特にインターネット活動歴の長い人であれば、絡む人もある程度固定化していると思います。アカウントを非公開(鍵付き)にしてしまうのも今は良い手段です。
自分自身に“見られる”願望が薄い場合、オープンな場で喋ると変なヤツや頭のおかしい解釈(その2で書いたノイジーマイノリティとか)が飛んでくるので、メリットがないんですよね。
個人サイトなんてのが現在ではまぁ見つかりづらい(検索で出てこない)のですが、私のブログも含めて、SNSで知り合った人がサイトやブログを持っている的な出会いはあります。
サイト管理人や創作活動者、インターネットで仕事をしている人などは新規開拓のためにこの手法を取りづらいのですが、そうでない人は無作為に交流を広げない方が楽だと思います。
※2023年2月12日追記:コメント欄のスパム対策を施しコメント欄を再び開放しました。詳しい経緯はこちらの記事からどうぞ。
Lv999:インターネットをやめる
インターネットでそれ言う??
とは自分でも思います。少しマイルドに言うと、リアルへの比重を増やすということ。
その1でまとめましたが、現在のインターネットはリアルとの境界線が曖昧です。インターネットをリアルにするのではなくて、インターネットをツールにして、リアルを動かす時期かなと。
あ、えー……うん。
いや分かる。リアルがどうしようもないからネットに救いを求めている人は、今もたくさんいます。私もそのひとりやったんや。それは本当に、分かっているつもりでいるんよ。
私が言いたいのはね。インターネットには住めないってこと。昔は住めたんですよ? 住んでる人がいたし、私自身も昔は住んでたんじゃないかって思うくらい。
もちろん、現状リアルがマジでどうしようもない人にとって、インターネットはそれを救うキッカケや、立ち直るための希望を与えてくれる可能性は十分あります。
先述したインターネットの使い方をすれば、今よりは楽しく明るく過ごせるし、“見られる”こと以外何も考えていないクソコンテンツを避けられ、本来会えない人とコミュニケーションが取れます。
ただ、今のインターネットはお金稼ぎとか、承認欲求とか、声のデカい少数派とかが暴れ回った結果、住む場所ではなくなりました。
人が無限に繋がると、世界は『つまらない』存在になることが分かってしまった。
共通の趣味や地域にあるような小さいコミュニティに属して、そこで自分の生活をそれなりに営む方が幸せだということが分かってしまった。
普及すればするほど、善意より悪意が目立って、足を引っ張ることが分かってしまった。
幻想が完璧に打ち砕かれた今だからこそ、インターネットをツールのひとつとして上手く扱いつつ、人間が本来築いていた環境への回帰と再構築が必要なのではないでしょうか。
――と、ちょっと格好良い感じで〆。ここまで長い長い記事に付き合ってくれてありがとね。
以上だ! また会おう!!