【思うこと】「20歳以上ボタン」を作ったのは、キレてる大人たちだ

ごあいさつ

どうも、サービス業ばっか仕事でやってる気がします、ふーらいです。

いや、私はコンビニで働いたことはないんですが、見てるだけで大変そうだなって思います。

覚えていることが多すぎなんですよ。通常の買い物、公共料金、タバコに予約のチケットetcetc……私にはできる気がしません。

しかし、何かと話題になるコンビニの仕事と言えばコレ――

コンビニの「20歳以上ボタン」論争 社会の無機質化の現れか

コンビニエンスストアでお酒やたばこを買おうとすると、レジで必ず「私は20歳以上です」の表示にタッチするよう促される。未成年の飲酒・喫煙を防止するために必要な手続きとはわかっていても、これには「煩わしくて仕方ない」という意見が少なくない。

一応言っておくと、私だってあの画面タッチ、面倒かと聞かれれば面倒ですよこんなもん。

子どもの頃からおっさん顔だのボロクソ言われてきた私の顔を見てね、未成年ですか? とかね、もうね、アホかと。

でもコレは仕方ないですよ。だって、これ設定したのは、今キレてる大人たちですよ?

スポンサーリンク

なぜ販売側が年齢確認を客側に頼むようになったか

なぜ?

まずそもそもとして、未成年者を相手に販売した場合の罰則は最初からありました。1条の3項と4項にその内容が書かれています。

未成年者飲酒禁止法 – wikipedia

・1条

  1. 満20歳未満の者の飲酒を禁止する(1項)。
  2. 未成年者の親権者や監督代行者に対して、未成年者の飲酒を知った場合に、これを制止する義務を規定する(2項)。
  3. 酒類を販売する営業者(酒屋、コンビニエンスストアなど)又は供与する営業者(飲食店、居酒屋、スナックなど)が、満20歳未満の者に対して、飲酒することを知りながら、酒類を販売又は供与することを禁止する(3項)。
  4. 酒類を販売する営業者又は酒類を供与する営業者に対して、満20歳未満の者の飲酒を防止するための、年齢確認その他必要な措置をとるものとされる(4項)。

ただし、営業者側の罰金は低額で、あえて言えば無視できた内容でした。

しかし、2000年に制定された「未成年者喫煙禁止法及び未成年者飲酒禁止法の一部を改正する法律」が、罰金の額を大きく引き上げました。

営業者などに対する罰金額は、長らく低額のままであったが、2000年に制定された「未成年者喫煙禁止法及び未成年者飲酒禁止法の一部を改正する法律」(平成12年法律第134号) によって、その最高額が50万円に引き上げられた。

これにより、販売側もリスクを無視できない状態になりました。

ある意味、これ自体は当たり前でしょうね。

年齢確認をしないと買っていくヤツの方が問題ですが、だからってバンバン売っていい理由にもなりません。

罰金額が低いからって抑制する意味がないのでは、法律が存在しないも同意義ですからね。

この法律自体は、問題を抱えた法律とは言えないと私は思います。

 

ということで、この法律を作ったのは当時の大人たちです。

そこでレジ打ってる若いアルバイトの人ではありません。今、その画面の前でキレてる人の方なんです。

ボタンをなくすともっと面倒になるぞ

 

いやだ

同時に、この法律のとおりで行くと、どんな年齢の人間であろうとも身分証を提示させるのが最適解です。4項で「年齢確認その他必要な措置をとるもの」と明記されています。

たとえ相手がどっからどう見てもお年寄りであったとしても、必要な措置=身分証の提示となります。

だからって、そんなことをコンビニのあの目まぐるしいレジで買う人に毎回提示させていては、お店が回りません。

買う側もそんなに面倒ならと、他の確認が甘い店に流れるでしょうね。

(本当は、それもどうかと思いますけどね……)

 

結果生まれたのが、あの確認ボタンです。ボタンひとつで年齢確認をしつつ「店側は確認しました」というアリバイが作れます。

ですので「年齢確認ボタンなんて必要ないだろ!」と言うなら、身分証の提示が義務付けされます。毎回買うたびに免許証でもなんでも、財布から出して見せないといけなくなります。

そっちの方が、面倒じゃないですか?

「店側のアリバイ作りに協力したくない!」なんて声も聞こえてきそうですが、だったらその店ではもう商品が買えませんけど、いいんですか?

販売側も義務でやってることですから、義務を怠るなら販売はできません。商品が必要だから、その店で買っているんですよね?

このシステムをなくすと、もっと面倒な未来が待っていますよ。

ただし、気持ちは分かる

理解はできる

ただね、言いたい気持ちもわかるんです。

レジに限りませんが、タッチパネルって、使う人や画面の性能によって反応が鈍いことも少なくありません。

特に高齢の人や乾燥に弱い人は、指先が乾燥しているせいでタッチパネルがまるで反応しないことがあります。

というのも、タッチパネルは静電気を利用しています。水気がないと静電気が通らず、パネルが反応しません。

スマホのタッチパネルが反応しない!を解決できる6つの対処法 – モバレコ

指は気がつかないレベルですが、汗や水蒸気が分泌されています。これのおかげで触ったものには指紋が残りますし、静電気を通電しタッチパネルが反応します。しかし、指が過度に乾燥していたりするとタッチパネル上の静電気を通さず、反応しないことがあります。

高齢でタッチパネルが苦手という人の中には、別にこういった最新の機械が苦手とかそういう意味ではなく、単純に「反応しないから」ということもあるんです。

手を濡らせば解決ですが、そんなもの普通は携帯しませんし、色んな人が触るタッチパネルに自分のつばを付けるのもちょっと……

「20歳以上です」なんて、見たら一発で分かるこんなボタンが、何回押しても反応せず、後ろで待っている人がいて、レジもまるで自分のせいのように進まない――

状況次第ではコレ、非常に辛いんですよ。

もちろん、キレて暴れていい理由にはなりませんが、キレる側にも場合によってはちゃんと理由があることは、知っておいて欲しいと思います。

 

ちなみに、最近の高齢者向けスマートフォンでは、従来のタッチパネルと違い「強く押す」ことで反応するものも登場しています。

便利な反面、乾燥している人が優しくタッチしても反応する(かつ誤検知を防ぐ)技術はまだないということの裏付けでもあります。

この問題は当面の間、解消はされないでしょう。

じゃあ反応しない人だけ書面にするとか、身分証を提示してもらうとかにするのが正解なのかと言えば、それはそれで時間かかっちゃいますしね。

反応しないって事態をお客さんがどう捉えるかは……

法律が設定された背景で考えて欲しい

守る

ただ、私はボタンでもなんでもいいし、身分証の提示でも構わないと思っています。

なぜなら、この法律が作られた理由は子どもを守るためだからです。

 

子どもを守るために、大人が多少面倒でもちゃんと年齢確認をキッチリやりましょうね! 子どもに販売しないようにしよう! という意味で作られた法律じゃないですか。

それを大人が「面倒くさい」だの「バカにしている」だの、グダグダ理由付けて守らないのってどうなんよ?

子どもを守るために、大人が考えて作ったルールを、他の大人が破ったり、抜け道を考えたりすること自体がおかしいですよ。

ボタンが嫌なら身分証でいいじゃないですか。どうしても見た目で判断して欲しいなら、そういう法律を作ればいいじゃないですか。

私たちは、大人なんですから。

 

ですので、私は身分証の提示を義務化しても文句はありません。

むしろ、タッチパネルみたいな個人によってうまく扱えないアイテムで四苦八苦するなら、最初から身分証の方が早くない? とすら思っています。

私はまだタッチパネルが反応するからいいですけど、もし反応しなくなってきたらあんなん、超ストレスなの想像しただけで分かりますもん。

それなら、身分証を提示した方が早いし確実です。マイナンバー確認されるよりはマシじゃないかなぁ……

まとめ

まとめ

  • 販売側を責めるのはお門違い! これ法律だから!
  • 気持ちは分かるが、タッチが嫌なら全員身分証出すことになるけどいいの?
  • 法律が嫌なら法律を変えよう! 私たちは大人なんだぞ?

ついでに補足のように書くと、コンビニのアルバイトに年齢確認しろ、しかしタッチじゃダメだ、外見で判断しろ、でもミスったらお前のせいな、とか狂ってるんで無理です。

ほぼ最低時給の仕事に求めすぎですよ、それは……

最近はもっぱら、コンビニに行く機会も減りました。クレジットカードのおかげで課金も楽になったし、車の運転で疲れた時にフラッと寄るくらいですかね。

それでも、あのレジを見るといろんな感情を持ちます。

 

私はちょっと、仕事している側に心を引っ張られ過ぎている気がしています。楽な仕事はないけれど、理不尽な仕事はなくなればいいなー、とかね。

 

以上だ! また会おう!!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
仕事のこと思うこと

コメント

シェアする
ふーらいをフォローする
ふーらいの思うこと