どうも、ギリギリロスジェネ世代じゃないですが、煽りはバッチリ喰らってます、ふーらいです。
プロミスで有名なSMBCコンシューマーファイナンスが、30代~40代の金銭感覚に関する調査結果「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019」を発表しました。
その内容、なかなかパンチが効いています。この調査は1000人の有効サンプルの集計結果ということで、かなり信憑性の高いモノです。
30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019
「現在の貯蓄額がゼロ」と答えた人が前年比6ポイント増の23.1%になり、平均貯蓄額も同52万円減の195万円に低下。(中略)貯蓄額の平均は30代が前年比4万円減の194万円なのに対し、40代は同120万円減の196万円だった。
貯蓄額ゼロが23.1%。100人いたら23人は貯蓄のない人ということになります。また、後半の貯蓄額平均、40代の貯蓄減少がとんでもないことになっています。
現在の30代後半から40代はロスジェネ世代と言われる、就職氷河期を経験した世代です。
「ロスジェネ」は「ロスト・ジェネレーション」の略です。つまり失われた世代という意味になります。
この「ロスジェネ世代」にあてはまるのはバブル崩壊後から約10年間の期間に就職活動をした人たちのことです。つまり、1970年~1982年頃に生まれた世代がそう呼ばれているのです。
つまり、就職氷河期でまともな職に付けなかったダメージが今もなお濃く残っているということになります。非正規雇用が多く、正規雇用で本来身に付くスキルが身に付かないのも理由のひとつ。
しかしながら、この世代は何か悪いことをしたワケでもなんでもありません。ロスジェネ世代はたまたま、就職の時期にド不景気になっていたというだけ。
だいたい、バブル経済とその崩壊自体、その当時の大人たちが引き起こしたモノであって、ロスジェネ世代は本当にただのとばっちり。いい迷惑です。
本来は国規模で支援が必要な世代のハズなんですが……見事にスルーしている結果がコレです。
この世代を救うことは、国全体の利益になる
この世代が貧困に苦しんでいる結果、結婚や出産といった個人の幸せと国の存続に関わるイベント率も低下しているワケで、彼らを救うことは国全体をも救うことになると考えます。
もっとも、じゃあどう救うんだって話で、それは私みたいな頭ミジンコ以下にはなかなか思いつかないモンなんですけども……
でも、就職をもっと有利にするとか、特別給付を検討するとか、とにかく何か動きがあっていい。しかし、この世代に対しては何のアクションもありません。放置。スルーですよね。
そのクセ、企業は今になって中堅社員が足りないとか言い出す始末。勝手なモンですよね……
それにしても、景気と関係のない庶民の生活
ところで。景気は回復しているといくら言われても、何の実感もないのが悲しい庶民。実際、現在の日本では貧富の差がどんどん拡大しています。
そもそも日本の貧困率はバブル崩壊以来、継続して悪化を続けており、たとえば貧困率算定のベースとなっている「可処分所得」の推移をみてみると、日本ではこの20年間ひたすら下がり続けている。
(中略)
一方で、日本以外の状況を見ると違う風景が広がっている。世界中の貧困層は減少し続けており、とりわけ、この20年間で中国の貧困層の多くが、先進国の中流階級並みの仲間入りを果たし、この20年程度の間に6億人が貧困から解放されたとも言われている。
日本がはまり込んだ深刻な「貧富格差」の現実 所得格差のレベルは先進国でワースト8位 | 国内経済 – 東洋経済オンライン
簡単に言ってしまうと日本だけずーっと貧困層が拡大しているという話。
コレで景気が回復しているというのはつまり、企業、その中でも本当に限られた人だけに富が集中しているワケです。ほとんどの人は、その限られた人に搾取されてしまっていると。
だからって、企業だけをひたすら叩くのも違うかなって思います。なぜなら、企業側だって倒産したくないし、したらしたで大企業ほど大量の失業者を生み出してしまうワケです。
それに、一番最初に起業して働くのって本当に大変で、そのリスクを背負って成長した人の取り分を、それはズルいって取り上げるのもなんだかおかしいかなって感じます。
それでも、上が取りすぎているからこんな事態になっているのも事実。難しい問題です。一番なのは最低賃金を上げることなのではと思うのですが、最近は海外の労働者を使い潰してますしね……
もっとこう、お互いが優しくなれないのかなって感じます。
以上だ! また会おう!!