【勝者総取り問題】情報化社会は『一人勝ち』を促進し、敗者は賊となり人から奪う

どうも。Vtuberとしてゲーム配信もやっています、ふーらいです。

この記事はpixivFANBOXで先行公開していた記事を、読みやすくマイルドにしたものです。過激な原文はこちらから。ブログでは公開できない内容も読めます。

——

2021年では『GAFAM』でしたが、2023年は『MATANA』だそうですね。

この言葉は、世界規模で支配的な影響力を持つ巨大IT企業群の頭文字を取った略称です。『GAFAM』の場合はGoogle、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftの5社。『MATANA』はMicrosoft、Amazon、Tesla、Alphabet(Googleのこと)、NVIDIA、Appleの6社を指しています。

この略称呼びは日本限定かつビジネス業界用語で、ビッグ・テックというのが普通らしいですが。

ビッグ・テックはたった数社で2021年には株式時価総額が800兆円を超えており、大国に匹敵する経済力(世界経済で見た場合は3位)を保有しているとのこと。これは日本の総GDPを超えています。

つまり、日本社会全体が行う経済活動より(金額的な)規模が大きいということです。たかが数社が世界中の利益の多くを得ているという状況なんですね。

そうかと思えば「ビッグ・テックは終わりで1社のみが勝つ」などと言い出す人もいたり(下記リンク参照ですが、中盤以降は有料記事で読めません)。

稼げるところがひたすら稼ぎ、それ以外がサッパリ稼げない――『一人勝ち』(ウィナーテイクオール)の時代です。

スポンサーリンク

『一人勝ち』を促進する情報化社会

競争をする以上は勝ちと負けがあります。勝てば儲かり、負ければ儲かりません。

これ自体は普通のことです。問題なのは情報化社会によって競争の規模ばかり大きくなって、競争のできる場所が減っていること。これについて具体的に説明します。

昭和や平成初期の時代に電化製品が欲しいと思った時、多くの人は個人が営業している、地元の小さな電気屋さんに行っていました。

量販店と比べると明らかに高いのですが、この頃は量販店も都会以外ではほとんどなく、インターネットもないのでそもそも高いということに気付くことすらできない時代です。

この頃は会社同士の競争といっても相手が少ないです。せいぜい近所の同じ電気屋さん同士程度であり、住んでいる場所によっては競争する必要すらありません。つまり勝者になりやすいのです。

で、現在。こういった小さな電気屋さん、近所にありますか?

あったとしても、日頃から付き合いがない場合は近付きすらしないのではないでしょうか。今は量販店が地方にも進出しており、お手頃な価格で販売してくれるためですね。

スポンサーリンク

さらに、その量販店すらも苦戦するのが先に挙げたAmazon。家電を開発しているメーカーがAmazonに出品しているケースも多く、Amazonで買えば送料無料か、そうでなくても送料を払えば離島ですら配達して貰えます。店に足を運ぶ必要すらないワケです。

こうなると、家電を買うとなった時に地元で選ぶ必要はありません。まずは価格.comで値段を調べて、Amazonやヨドバシのラインナップを確認。購入後サービスとの比較をしてから家電量販店でどこまで割り引けるか交渉をした上で、もっとも安くて保証の厚いお店で購入します。

つまり情報化社会のせいで競争箇所がひとつに集約され、勝者もまたひとりになってしまっているのです。昔であれば各地で小さな競争が行われていたので、勝った際の報酬は少なくても、多くの人が利益を得ることができました。

しかし今では競争箇所がひとつだけ。そこに多数の企業が集まっている状態です。ここで勝利すれば当然利益も大きいのですが、敗者は何も得られない……結果、一人勝ちが起こります。

ビッグ・テックはIT企業の勝者。集約された競争で勝利した者たちです。彼らが異常な経済力を持つのは、本来小さな競争で得られる多数の小さな報酬を、一箇所にまとめて全取りしてしまった結果と言えます。

情報化社会は、戦場を大きくひとつにまとめてしまったのです。オリンピックしかない競技会のようなもので「地元では最速!」みたいな人の活躍の場がありません。

短距離を走る人は全員ウサイン・ボルトと戦わされてしまいます。草野球を始めるとWBC優勝チームがやってくるし、泳いでみるとマイケル・フェルプスと比較されるし、ジムで初出撃したら相手はアムロの乗るHi-νガンダムです。

スポンサーリンク

敗者は奪うしかない

お金を得るという行為は、人に何らかの価値を提供することです。その人がお金を払っても受けたい、本人がしたくなかったりできなかったりという行為を代わりに行うことです。

先の家電の例で言えば、その家電を自分で作ることはできないので、お金を払うことで入手します。修理くらいなら自力でいけるという人は購入後のアフターケアを受けないことで節約できますし、お金を使えば購入後のケアもプロにお任せできます。

しかし、たったひとりの勝者がこの正常で正当な取引を全部持って行ってしまっているので、敗者はこの取引でほとんど利益が出ません。

結果どうなるのかと言うと、こうなります。

自分では価値が提供できないので、他者の私財を奪うしかなくなります。

転売ヤーの例で言えば、他者のアイテムを独占して価格を吊り上げ、その差額を得ています。要するに賊です。国境とは別のところに突然壁を作って、ここを通りたければお金を払えとやるワケです。

今までは人間が地球から得た何かを加工する(便利なアイテムを開発する、そのアイテムを活躍させる場や道を開く)か、自分自身の体力や労力をお金に換え(先の作業を補完する社員やアルバイト、依頼主ではできない肉体労働を代わりに行うなど)ていました。

でも、それを独占されて封じられてしまったら。お金を得るためには。

人から奪うしかないやんな。

もちろん賊はクソですし、私自身転売ヤーはひき肉にして良いと思っています。その上で、人口が増えて本来は小さな取引が各地で増えないといけないのに、それが集約されて誰かが利益を全取りしてしまうと、得られない人は他者から横取りしていくしかないんですよね。

ただ、賊は勝者ではなく同じ敗者から奪ってしまっているんですよ。

勝者は賊の入る隙がないし、あったらお金でそこを埋めてしまえます。家の鍵を頑丈にして、常に家に人を入れられる勝者は対策ができても、鍵の取り付けも難しく、常に労働で家にいられない敗者が強奪の対象になってしまう。

スポンサーリンク

……うん? 話のオチ??

 

 

 

転売ヤーは
ひき肉にして良い

以上だ! また会おう!!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
お金のこと仕事のこと思うこと

コメント

シェアする
ふーらいをフォローする
ふーらいの思うこと