どうも。1日1回行動が限界なノー体力マン、ふーらいです。
この記事はpixivFANBOXで先行公開していた記事を、読みやすくマイルドにしたものです。
ブログでは公開できない内容も400字ほどあります。1ヶ月100円で過去6ヶ月分の全記事を、広告一切なしで読めますので是非に。
2023年9月9日、2歳時が車内に放置されて亡くなるという、痛ましい事故が起きてしまいました。
事故の流れとしては、出産を控えた母親が祖母に2歳の男児を保育園に送るよう依頼。祖母は介護助手をしているので、男児を車に乗せて保育園に預けてから出勤。
……のハズが、男児を乗せた後に「考え事をしていた」(祖母供述)影響で保育園に預けるのをど忘れし勤務先へ直行。さらに乗せたことも忘れ、車内に放置したまま仕事に向かってしまったようです。
なお、上に貼った記事では「保育園は男児が来ないことを保護者に連絡していなかった」として園の落ち度を指摘していますが、少し調べただけでも以下のような真偽不明の情報が複数あるため、記事内容を鵜呑みにはできないなと感じます。
また「個人差があるとは言え、近所であれば臨月でも送迎程度は十分可能」という意見も多く見られました。こればっかりは私では何とも言えませんが、これらの情報から通常では考えづらい状況ではあったようです。
今後新情報が出る可能性もあるため、事故の詳細に関してはこれ以上触れません。
今回の件は『育児』という行為がまるで役所仕事のように、あっちこっちにたらい回しにされた結果起こっていると感じました。
両親が何らかの理由でできない。次にそれを祖母など家族に。その家族はそれを保育園に……全員がマンツーマン、1対1で男児と向き合う労力を避けています。
育児に割く人も力も残らない現代社会
両親が共働きで、家族に育児を一時的に任せるという流れまではまぁ分かるというか、理解できる部分ではあります。
出産適齢期は同時に労働にも将来性を見据えて時間と体力を割く必要がある時期であり、ここを越えることで働き盛りと呼ばれる年齢と地位になります。
もっとも、現代ではどちらかと言えば「家族を理由に労働を疎かにすると生活が回らなくなる」という負の理由が強いかもしれませんが……
ただ、今回の例でいう祖母までが介護職で余裕ない状態というのは、ちょっとどうかと思います。確かに祖母と呼ぶには53歳なので若い方ですが、それでも体力が落ちている女性です。
彼女が介護という重労働をやりながら(送迎だけだったとは言え)孫の世話まで任せられるのは負荷が重すぎます。高齢者が『孫育』に疲弊しているという記事も出ていますね。
さらに保育園。今回の園では17人の保育士が勤務しており、84人の子どもが通園しているとのこと。自分の子どもでもない、家族では面倒が見きれない子どもを土曜に複数見るというのは、想像を越える大変さがあるでしょう。
もはや1対1で子どもと向き合い丁寧な育児をするというのは、体力的にも経済的(労働を制約されることによる収入低下)にもコストパフォーマンスが悪すぎて対応できないという事態に陥っているのが、私たちの現代社会なのです。
いろいろ豊かにはなってるんだけど、それでいいのか感のある実態。
じゃあ解決法はと言う話になりますが、コスパを上げるしかないでしょう。
経済的な面さえ解決できれば、体力は解決します。体力がないのは育児だけをしていては生きていけない、つまり経済的問題で労働に持っていかれているのが原因ですから。
唯一の対処法
賃金上げるか
出産や育児に金銭的支援
コレしかない
いやまぁ、それができたら苦労しないというのは分かるんですが……
日本って一応『異次元の少子化対策』とか掲げていて、なんとか子どもを増やしたいんですよね? だったら経済界の顔色ばっかり伺ってる状況ではないと思うんですよ。
子どもを持つ両親が、夫婦共働きしないと生きていけないというのがまずおかしい状況です。
男性が狩りに行ってる間、女性は家族と家庭を守って成り立つ社会(もちろん男女は逆でも良い)こそ、育児や子育て、出生率などを考えるなら目指すべき基本形でしょう。両親で原則育児は完結する環境の構築が必須かと。
その上でイレギュラーは起こります。そういう時は他の家族を頼ったり、園のような「少数の大人で多数の子どもを管理する」施設を利用する。現在ってむしろ園が基本になりつつあって、私個人的にこれってどうなのかなぁと感じています。
少数で多数を管理するのが効率的なのは確かなんですよ。
それは確かなんですが、子どもを親元から離して複数同時管理するならば、今回のようなミスからの死亡事故は、社会のデメリットとしてある程度受け入れざるをえないのではないでしょうか。
コストカットしておいてカット前と同じ環境は整いませんし、自分の血縁である子どもと他の子どもとを同じように扱うのは、保育士免許がどうこうとか良心うんぬんではなく、本質的に不可能です。
で、子どもという人類存続に必須な過程にコストカット的な意味を持つシステムを導入してしまうのは本来、もう最後の最後に仕方なく実施すべきなのではないかなぁと。
『異次元の少子化対策』と言うのであれば、ここを何とかしないといかんのではと思います。
以上だ! また会おう!!