どうも、ふーらいです!
この記事は続編モノです。前編はこちら!
前回、私のHN「ふーらい」を英語で書いたらどうなってしまうのかって問題にめっちゃ触れました。英語には長音という概念が存在せず「fu」だと「ふ」とも「ふー」とも読めてしまう。
かといって長音を母音2つ(fuu)並べるのは英語の文法的に一般的ではない――
結論:どっちでもいいなら「u」は1つにしよう!
- furai
- fulai
そして、今度はこの2つのうちどちらを選ぶかが問題になります。「ら」は「R」なのか「L」なのか、です。心底どうでもいいとか言わずにお付き合い下さい。
最初に
日本語のら行ですが、これは「R」でも「L」でもありません。
言語学に興味があって数カ国語の欧米言語を話せるハンガリー人の同僚に聞いてみたのですが、日本語の「らりるれろ」を発音して聞かせたところ、「これは l とも r とも聞こえる。丁度中間の感じだね。なるほど、日本人が l と r を区別しにくいわけだ」、との返事でした。
また出たよこのパターン!! なんなの? なんなのもう!! こちらでは発音記号も解説されています。
答えは簡単ですよ。日本語に「 l 」と「 r 」も音声として存在しないからです。
代わりにあるのが「 l 」でも「 r 」でもない「 ɾ(日本語の『ら行』子音の音声記号)」です。
はぁ~~(クソデカため息
日本語は英語と対極に近い程離れてる、なんて話を実感させられますね。
日本語のら行はLに近い説
さて、まずは仮説。実はこれが理由で、Twitterのアカウントは「fulai」にしたんです。日本語のら行の発音は、どちらかと言えば「L」の音に聞こえるという話からそう付けました。
これは、英語の「L」の発音は舌先を上顎に付けることと、日本語の「ら」は同じく付けて発音しますよね。そこから考えても「L」だろうと判断したんです。当時。
ところが、です。この説、現在は超否定されています。ええ、引用するハズのページが検索に埋もれて出てこない程に。ここから怒涛の「R」推しが始まります。
R推しその1.「R」は適用範囲が広い
一般に音声学で r と言ったときにはそれが様々な言語の中に多種多様存在するのであって、英語の r はその一つに、しかもかなり特殊な変種にすぎないのです。
(中略)さて、これらが全部 r の仲間として分類されているのですから、r という音はかなり幅広く多種多様にわたることがお分かりでしょう。実際、国際音声記号(IPA, International Phonetic Alphabet;いわゆる発音記号)での厳密表記では r は細かく(「バリのr」を含めると)8種類に分類されていて、r や R の文字を180度ひっくり返したり足の部分を丸めたりして作られた様々な記号が並んでいます。更には中国語の「日本(ジーペンと発音;ピンイン表記 riben)」の「ジ」やチェコ語の「ドボルザーク Dvor~ak」(r~ は r の上に∨のような記号を付加したもの)の「ルザ」と書かれた部分、これは反り舌摩擦音に分類されるので発音記号は s とか z に足をつけた形ですが、単語の綴りの上では、流音的性格があるためか r で綴られます。こう考えてくると r で示される発音の範疇はとても広義だといえます。
「L」の発音は極めて限定的で、それ以外の音は全部「R」系として判断されている、というお話です。そして、その結果――
R推しその2.ローマ字もパスポートも全部「R」
ローマ字でのら行は「R」です。パスポートも、クレジットカードの場合も「R」が用いられます。
ここからは仕方ない事情なのですが、個人の自由で「R」だの「L」だので割れてもややこしいし、そもそも根本的にはどっちも違う、とか言い出すとワケわかんないですよね。
記述を統一するならどっちかを採用……それならと「R」が基準となっています。元々、消去法に近いようです。
しかし、この2項目には反論があります。
日本語のらりるれろはL音に近いのになぜローマ字でRA RI・・・と書くのですか。
ヘボン式ローマ字の「R」 日本語の発音は「R」は存在しておらず、実際は「L」です。どうして改正しないんでしょうか。
やはり「L」に近いのでは?という話。一応、私もそう思ったタチです。しかし、ここには強力な結論が待っています。
R推しその3.日本人はそもそも「L」を聞く能力がない
(´゚д゚)マジかよ
日本人にはLがラ行に聞こえますが、これは実は「Lを聞き取れていない」のです。
日本人は、Lを発音したあと、舌が歯茎から離れて母音に移行する瞬間の音を、日本語にある「はじき音」に近く聞き取って、
「これはラ行だ」と認識してしまうのです。日本語のラ行と英語のLの決定的な違いは、日本語のラ行は「はじき音」なので
「舌が歯茎をはじく一瞬しか出せない」音なのに対し、英語のLは「息が続く限りずっと出し続けられる」音であることです。
「L」に近いというのは日本人の錯覚みたいなもん、という結論。
こうなってくると、最初の「どっちでもないなら、とりあえずR」という話がますます現実に。これはもう「R」で決着ですね。
んじゃ、早速「furai」で行くか。そういや、「fulai」でしか検索ってした事ないな。こっちで検索するとどうなるんだろ。
R推しその4.「furai」は車の名前になっている
(´゚д゚)マジかよその2
マツダ・風籟(ふうらい・FURAI)は、マツダが製作したコンセプトカー。一連の「Nagare」
シリーズ第5弾に当たる。名前は風の音を意味し、風を切り進むレーシングカーをイメージしている。
なるほど、車の名前までそれか……こりゃ確定だな……!
- furai で決定!!
後日談
ついに決定した、英語でふーらいを書く問題。あとは簡単ですよ、コレでドメインをバチーっと取得して――
▲メールマークは「すでに取れないが、空いたらメール送ってやるぞ?」の意
ちなみに「fulai」にした場合は.jpは取得可能。しかしこっちは値段が高い。
嫁と色々話していくうちに、じゃあサイト名を略せば「ふーこと」になるので「fukoto」で取ればいいんじゃね? という結論に至り、今のアドレスになりました。
「U」2つ問題は相変わらず悩んだのですが、最初に1つで行くと決めたので、ならもうこれでいいやーと取得。
つまり
今回のこの悩んだ分に至っては
何の意味もなかった。
……良かったね、アドレス決まったしさ!!!!!!!!!!!
……良かったんだこれで。
……良かったんだよ!!!!!!!!!
以上だ! また会おう!!