どうも、ふーらいです。
ブログ記事をバンバン書いて生きていますが、何を書くにしても遊ぶにしてもまず、最初に必ず考えなければならない点があります。それは「差別化ができるか」という点です。
特に、対戦相手が存在するゲームでは非常に重要です。
今回は、この差別化という考え方について、少し掘り下げてみたいと思います。同時に劣化、産廃といった概念についての私の考えも書いていきますね。
差別化とは
辞書で調べるとビジネス用語が出てきます。
差別化とは競合他社に対して自社のポジションを確立するために意味のある違いを打ち出す活動のことをいう。
これで伝わる人には何の問題もないのですが……なんか難しいのでポケモンで例えます。ポケモン知らないって人でも、こっちの方がわかりやすいと思うので!
ポケモンで学ぶ差別化と劣化
最新のポケモンは、すでに種類が700種類を超えています。未進化ポケモンなど対戦でどうしようもない子もいますが、とにかく選択肢が700種類以上も存在します。
これら700種類以上から6匹を編成、対戦時にその中の3匹を選んで戦うのがポケモン対戦。
そうなるとどうしても強いポケモン、弱いポケモンが出てきます。対戦で明らかに有利なステータスやタイプ(属性のようなもの)を持つ子は強く、どんなパーティでも活躍できます。
でも、ポケモンは実にさまざまな種類が存在するがゆえに「強い弱いに関わらず、この子を入れて勝ちたい」というポケモンが出てきます。私でいうドレディアという子がそれです。
しかし、普通に最適な威力のワザやアイテムを持たせた場合、当たり前ですが素で強いポケモンが勝ちます。攻撃力50で攻撃するより、100で攻撃する方が強いに決まってますからね。
そこで、差別化をします。ステータスやタイプなどでは劣っているが、その子にしか出来ないことをワザやアイテムで持たせることで、あるシーンでは絶対負けない戦略を練り上げます。
限られた局面で、強い相手を凌駕する
たとえば、ドレディアに普通の攻撃ワザを覚えさせ、アイテムを持たせるのならばもっと強いポケモンはたくさんいます。
しかし、覚えるポケモンが少ない「ちょうのまい」というワザを使うことで、一部のポケモンのみに対してだけは、超強気に立ち回ることが可能です。
特に弱点が少なく多くのパーティで採用された「水ロトム」というポケモンは、よほど変則的なワザを習得していない限り「ちょうのまい」を覚えたドレディアをまず倒せません。
そこで、相手がロトムを出しやすい編成を他の5匹で補いつつ、最後にドレディアと対面、逃げられないようにバトルを進めます。
他にも「めざめるパワー」というワザを習得させ、明らかに苦手であるタイプのポケモンをあえて誘い出して倒したり、フィールドの天候を変えて強化する方法もあります。
いずれにせよ基本的に強い相手に勝てないが、ある局面に限って強い相手を凌駕できるという役割を持たせることで、対戦で重要な仕事を任せること。これを差別化といいます。
また、この差別化を逆手に取り「こいつはあのワザやアイテムを持っているハズ」と相手に考えさせ、実際はそのポケモンでやる必要のない、普通の戦略を仕掛けるという手もあります。
「いやお前! それなら別の強いヤツでやればええやん!?」と相手がツッコミながら崩れていく……これも立派な戦略です。
この手だと差別化はしていませんが、そんな読みを相手にさせるという役割を持っている時点で、これも結果的には差別化が上手くいっていると言えますね。
悲しい現象、劣化や産廃について
一方、どんなに手を加えても差別化ができず、本当にどうしようもないこともあります。
フィオネとマナフィというポケモンがいます。この2匹はタイプや覚えるワザなどすべて同じなのですが、全ステータスにおいてマナフィが上です。
こうなると、あえてフィオネを選ぶシステム的理由は存在しません。これを劣化と呼びます。他にも産廃だとか地雷だとか、とにかく悲しい呼び名が付く現象です。
劣化と認められてしまう現象は、その対象が強いか弱いかは重要ではありません。対戦の環境において、フィオネよりひどいステータスやタイプを持つ子もたくさんいます。
ここで重要なのはその子の完全上位互換がいるという状態です。つまり、差別化がまったくできず「すまんそれ◯◯で良くね?」と言われてしまう子は、どうしようもありません。
差別化できるモノと、劣化になってしまうモノを見極める
つまり、重要なのはこういうこと。そしてこれは、ポケモンに関わらず多くのゲーム、時にはリアルでも言えることです。
「使いにくいが、コレにしかできない仕事がある」というなら、差別化ができます。その仕事を持たせるための動きや編成といった手法を取ることで、活躍が可能かもしれません。
パッと見た感じでは強い相手に勝てなくても、状況を整理して強い相手を倒すのはとても気持ちが良く、それが好きな子であれば楽しさは絶頂を極めることでしょう。
リアルにおいても、たとえばある方面でのみ勝っている商品であれば、そこを広告や営業でウリ文句にすれば、他サービスたちを追い抜いて売上を伸ばすことができる可能性があります。
一方、劣化となってしまう場合は「どうやっても上位互換が存在する」という時。これはどうしようもなく、ゲームに劣化した子がいる場合、バランスが悪いと言わざるをえません。
どうしても好きだから使うというなら仕方ありませんが、特に対戦系のルールで使用する場合は、不利な状態からはじまることを覚悟しなくてはなりません。
リアルだともっと残酷で、基本的に劣化した対象は見向きもされません。まずは何でも構わないので、他と比べて差別化できるポイントを作り、成長させていきましょう。
まとめ:差別化は弱者を活かす考え方
強いモノを動かす時には差別化なんて必要ありません。「強い」で差別化は完了しています。
しかし、そうではない場合には差別化を考えることで、強い相手に抵抗したり、むしろ有利になることもあります。
対人ゲーはほぼすべて、またはガチャゲーのように、いつも目当てのモノが手に入るワケではない場合は、この考え方を持つことで新たな可能性を発掘できることがあります。
逆を言えば、明らかに強いモノを使う時と同じ戦略、考え方で強いモノ以外を使えば、弱いです。弱者には弱者なりの戦い方があります。
某掲示板やまとめ系でゴミとか言われても、まずは差別化を考えてみましょう。意外な突破口が見つかることも多いですよ。
以上だ! また会おう!!